2022 Fiscal Year Research-status Report
血中エクソソームを用いた肝細胞癌化学療法の新たなバイオマーカー、治療法の開発
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22K15989
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
酒井 規裕 新潟大学, 医歯学系, 特任助教 (00911984)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | エクソソーム / HCC |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は肝癌に対して、全身化学療法中のヒト血清中のエクソソーム検体の採取と分析を行った。アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法、レンバチニブ投与療法、カボサンチニブ投与療法などを含めて、17名の化学療法開始前後の血清採取の同意が得られ、検体保存を行った。トライアルとして、血清中からMagcapture試薬を使用し、エクソソームを抽出して児施設内でプロテオーム解析を行った。結果として、CD9、CD63、CD81といったエクソソーム関連蛋白を含めて、2000種類弱のタンパクの分析結果が得られた。今後、症例を増やしてプロテオーム解析を行い、目標蛋白を同定して個別に解析を行っていく予定である。また、トライアルとしてヒト血清検体からフローサイトメトリーを開始している。 本年度はヒト血清検体解析を中心に研究を行っており、in vitroの実験はまだ開始していない状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ヒト血清検体に関する研究は開始しているが、in vitroの解析はまだ開始できていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
ヒト血清検体に関して、プロテオーム解析を行い、標的蛋白を同定しながら、並行してin vitroの解析も開始していく。
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Causes of Carryover |
本年度はin vitroでの実験が開始できなかったこと、血中エクソソーム解析については一部は他の研究費や共同の試薬も使用して行ったため、次年度使用額が生じた。今後、実験を追加し、試薬や細胞、成果発表などに研究費を使用する予定である。
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