2022 Fiscal Year Research-status Report
潰瘍性大腸炎難治例に対する薬剤選択基準となる細胞外小胞関連バイオマーカーの探索
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22K15990
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
小島 雄一 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任助教 (30887625)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 潰瘍性大腸炎 / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ヒト潰瘍性大腸炎の難治例に対する薬剤を選択するうえで基準となる細胞外小胞関連マーカーを探し出すことである。 計画1 ヒト潰瘍性大腸炎患者の血清から抽出した細胞外小胞の解析:当院に通院中の潰瘍性大腸炎患者のうち難治例を対象とした研究であるため、難治例に相当する患者のリクルートを行った。重症度については、臨床活動度指標としてMayoスコアを評価し、下部消化管内視鏡検査では内視鏡的活動度分類としてMayoスコア、Matts分類を評価した。対象例に①カルシニューリン阻害薬、②抗TNFα抗体製剤、③JAK阻害薬、④抗ヒトα4β7インテグリンモノクローナル抗体製剤、⑤抗IL12/23抗体製剤を投与し、治療前後の血液採取を行った。 計画2 DSS腸炎モデルマウスの血清から抽出した細胞外小胞の解析:炎症性腸疾患モデルであるDextran sulfate sodium(DSS)腸炎マウスモデルの作成を確立した。C57BL/6の10-13週齢の雄のマウスを用いた。濃度2.5%のDSSを1週間自由飲水させ、その後は水道水を自由飲水させると、Disease Activity index(DAI)による評価では、1週間弱で炎症のピークに達しその後は緩やかに改善することがわかっている。今後はこの確立した腸炎モデルマウスから炎症状態に応じて経時的に採血を行う予定である。 次年度では、計画1,2で採取した血清から細胞外小胞を抽出し解析を行いたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の影響があり、患者のリクルートをはじめ全体的に進捗状況は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
患者およびDSS腸炎モデルマウスから採取した血清からEVSecond (Extracellular Vesicle Isolation by Size Exclusion Chromatography on Drip Column)を用いて細胞外小胞を抽出する。超遠心機は使用しないため、構造的ダメージが少なく効率的に細胞外小胞を抽出することができる。プロテオミクス解析やmiRNA解析を外部委託で行い、細胞外小胞関連マーカーの変化を解析する方針である。
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Causes of Carryover |
進捗状況が遅れているため、エクソソームを抽出するためのEVSecond (Extracellular Vesicle Isolation by Size Exclusion Chromatography on Drip Column)の購入やプロテオミクス解析、miRNA解析などを行えなかったため。次年度に必要物品の購入や解析を行う予定である。
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