2022 Fiscal Year Research-status Report
Malignant transformation of colon sessile serrated lesions through miRNA-regulated angiogenesis
Project/Area Number |
22K16003
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
夏目 まこと 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (70870137)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 大腸鋸歯状病変 / BRAF変異型大腸癌 / miRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
「大腸鋸歯状病変(SSL)からの発癌経路の実態調査と病態解明」という研究名で、名古屋市立大学病院および関連施設を含んだ、8施設での多施設共同研究を開始した。本研究の参加する全施設でのIRB承認が完了後に、各施設から、SSLおよびSSL関連早期癌の症例および臨床情報を集積した。SSLおよびSSL関連癌の内視鏡像を集積するとともに、病理検体を集積している。また、並行して、SSLおよび、SSL関連早期癌、SSL関連(BRAF変異型)進行大腸癌の腫瘍組織検体から、miRNAの抽出を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ感染症に伴う公的機関の休止等にともない、研究補助員が欠員したため。
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Strategy for Future Research Activity |
全例の腫瘍組織からのmiRNAの抽出を完了する。その後、miRNAマイクロアレイを用い、miRNA発現を網羅的に解析し、SSL関連早期大腸癌や、SSL関連進行大腸癌にて、異常発現を来すmiRNA群を抽出しSSLからの発がん経路にかかわるmiRNAの候補を同定する。さらに、浸潤癌で変化する責任miRNAを絞りこむとともに、そのなかから血管新生因子を標的とするmiRNAをデータベースを用いて複数抽出する。その後、全例の腫瘍組織を用いて、抽出したSSL発がんにかかわる候補miRNA発現を、qPCRにより解析する。 さらにBRAF変異型大腸癌細胞株を用いて、それらのmiRNAの発現を制御することにより、機能解析を行う。
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Causes of Carryover |
前述のごとく、コロナウィルス感染症に伴う社会的要因により、研究に要する時間が制限されたため。また、同様の理由で、研究補助員も欠員がでたため、研究の進捗に遅れが生じた。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Cancer Malignancy Is Correlated with Upregulation of PCYT2-Mediated Glycerol Phosphate Modification of α-Dystroglycan2022
Author(s)
Umezawa F, Natsume M, Fukusada S, Nakajima K, Yamasaki F, Kawashima H, Kuo CW, Khoo KH, Shimura T, Yagi H, Kato K
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Journal Title
Int J Mol Sci
Volume: 23
Pages: 6662
DOI
Peer Reviewed / Open Access