2022 Fiscal Year Research-status Report
腸肝相関に着目した非アルコール性脂肪性肝疾患由来肝癌の腫瘍免疫制御法の創出
Project/Area Number |
22K16012
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
佐久間 崇文 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任研究員 (80885111)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 非アルコール性脂肪性肝疾患 / 肝癌 / 腫瘍免疫 / 腸肝相関 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、非アルコール性脂肪性肝疾患(以下、NAFLD)を背景とする肝癌において、腫瘍免疫環境に影響を与えている腸肝相関が免疫複合療法の治療効果に与える影響を明らかにすることを目的としている。NAFLD由来肝癌患者の生検検体や糞便の腸内細菌叢の解析、NAFLD肝癌モデルマウスを用いて免疫複合療法の治療効果を検証することで、免疫複合療法の治療効果を高める手法の開発に繋がることを目指している。 NAFLD患者において、腫瘍免疫環境と腸肝相関に重要な腸内細菌叢の関係性を明らかにするために、NAFLD由来肝癌患者18例、非発癌患者7例の糞便を収集して腸内細菌叢の解析に提出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍でNAFLD由来肝癌患者の検体収集に難渋し、外注検査に提出するためのまとまった検体数が集まるまでに時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、検体提出したNAFLD由来肝癌症例と非発癌症例の腸内細菌叢のデータを解析する予定である。また、NAFLD肝癌患者のうち免疫複合療法の治療前の腫瘍生検検体、背景肝の肝生検検体から血球細胞を単離し、フローサイトメトリー(FACS)により、T細胞、NKT細胞やNK細胞、マクロファージ等の免疫担当細胞分画を解析する。免疫複合療法施行後の治療効果と免疫担当細胞分画との関連を検討する。
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Causes of Carryover |
ヒト検体の検体数の収集に時間を要したため、試薬や解析などの費用がかかる外注検査が未請求となっているため次年度使用が生じた。検体数が集まった段階で、予定通りの研究を全て行うため、請求額通りに使用する予定である。
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