2023 Fiscal Year Research-status Report
骨代謝による心制御システムの可能性 低カルボキシル化オステオカルシンと心不全予後
Project/Area Number |
22K16108
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
阿部 諭史 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (30722508)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 骨代謝マーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
心不全は骨粗鬆症の原因である一方、骨粗鬆症もまた心不全増悪のリスク因子でもある。心不全と骨粗鬆症はレニン・アンジオテンシン系の活性化、副甲状腺ホルモンの上昇、酸化ストレス亢進等の共通のメカニズムを持ち、心不全と骨粗鬆症は強く関連していると考えられるが、骨代謝が心不全の病態に及ぼす影響やその機序は明らかにされていない。近年、骨マトリックス関連マーカーである低カルボキシル化オステオカルシン(under-carboxylated osteocalcin: ucOC)が、他の遠隔臓器に作用し、糖、脂質代謝など全身の生命システムを制御することが注目されているが、心臓に与える影響に関しては明らかではない。そこで、ucOCの血中濃度と心不全の予後との関連を明らかにするために臨床研究を施行した。現在検査データを集計しているが、ucOCの血中濃度と心不全の予後との関連は明確ではないため、もう少しデータを積み重ねる必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床研究では現在検査データを集計している。現在までのデータを解析するとucOCの血中濃度と心不全の予後との関連は明確ではない。もう少しデータを積み重ねる必要がある。 動物実験はあまり進んでいない。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床研究に関しては、更に母集団を増やしデータを収集する。 動物実験も進める予定である。
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Causes of Carryover |
学会発表のため、アメリカ心臓病学会、日本循環器学会、心不全学会等の旅費等で使用を計画している。
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