2022 Fiscal Year Research-status Report
Effectiveness of the conduction system optimized cardiac resynchronization therapy on the acute hemodynamics and the left ventricular reverse remodeling
Project/Area Number |
22K16117
|
Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
柳下 大悟 東京女子医科大学, 医学部, 特任講師 (00623448)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 心臓再同期療法 / 刺激伝導系ペーシング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,ヒス束や左脚を直接補足させるConduction System Pacing(CSP)を用いた心臓再同期療法(CRT)の有効性を明らかにすることを目的としている.CSPによる自己刺激伝導系の回復による非同期生収縮の是正は非常に生理的であると考えられるが,従来のCRTの代替となりうるかは確立されていない.そこで我々はCSPと左室ペーシングを併用したConduction system optimized CRT(CSO-CRT)が最も理想的なCRTのペーシング様式であると仮説をたてた.CSO-CRTを試みた患者における成功率,心電図指標および観血的血行動態指標における急性効果,慢性期における心機能改善の程度や予後調査を明らかにする. 2022年度においては,CSO-CRTの急性期効果の評価として,従来の右心室ペーシングや両心室ペーシングを対象とし,12誘導心電図およびProAQT(PULSION Medical Systems SE, Munich, Germany)による観血的血行動態指標について解析を行っている.2022年度以降において9症例にCSO-CRTを試みており,7症例(78%)でCSO-CRTの確立に成功し合併症は発生していない.まだ症例数が研究の結論に至るには不十分であり,今後さらに症例を増やして解析を進めていく予定である.心機能改善効果や予後に関しては2024年度以降を予定しており,引き続き症例数の増加と調査を継続している.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
CRT植え込み適応患者が少ないことに加え,CSO-CRTの成功率が78%と高くないことから解析に十分な症例数に達していない.
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度以降の目標として,2022年度以前に施行したCSO-CRT症例を含めることで研究症例数を増加させる. また,CRTの保険適応が拡大されたことから,CSO-CRT適応症例の増加が期待される.
|
Causes of Carryover |
症例数が少なかったことやCeVOXプローべの購入は検討段階であり,次年度使用額が発生した.引き続き圧センサーやマッピングシステム用対表面電極などの購入費用として使用する予定である.
|