2023 Fiscal Year Research-status Report
急性心筋梗塞二次予防における遠隔医療の有用性の解明
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22K16148
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
和田 英樹 順天堂大学, 医学部, 准教授 (50648160)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 遠隔医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
急性心筋梗塞の外来における二次予防の管理は重要ではあるものの、特に過疎地域では病院への距離が遠く、来院が困難な場合も多い。現在一般診療において徐々に導入が進められている遠隔診療・オンライン診療に着目し、インターネット、スマートウォッチ、生活習慣やバイタルサインの記録などを収集するアプリケーションを総合的に利用した遠隔診療により、急性心筋梗塞後の来院回数を最小限にした外来加療が行えるものと考え本研究を行っている。 急性心筋梗塞後の患者に遠隔診療を用いた二次予防、外来管理を行う。対象は、急性心筋梗塞のため入院加療を行い自宅退院となった18歳以上、80歳未満の患者とし、退院前に試験参加の同意を得る。対面診察を退院後1か月、6か月、12か月後とし、それ以外は1か月ごとに遠隔診療として、二次予防の継続を行う。スマートフォンやコンピュータ上のアプリケーションを利用した日々の血圧、体重などの推移、服薬状況を参考にし、これらの情報が医療者へ共有できるようにしている。 退院から12か月後の二次予防の達成度、アドヒアランスの状態を確認。また、予定通り、対面診察を最小限で行うことができた割合について算出する。 現在、スマートウォッチとスマートフォンを用いたアプリ、またオンライン診療を用いた遠隔医療を実施しており、複数名の患者が試験へ参加している。今後、二次予防の達成率などの検討を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定している患者数よりも研究参加者が少ない。理由としては、心筋梗塞の患者は高齢者が多く、スマートフォンやスマートウォッチを使用した研究が困難であることがあるためである。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き急性心筋梗塞で入院した患者を対象に遠隔医療を用いた二次予防を実践していく。実現可能な患者を抽出し、参加していただくよう留意する。
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Causes of Carryover |
必要経費が少額であったことや学会などでの使用が少ないなどの理由が考えられる。 次年度については、学会発表などを通じた成果の発表を行う予定である。
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