2023 Fiscal Year Annual Research Report
多種肺線維症マウスモデル間のシングルセル解析データ比較による炎症細胞機能の解析
Project/Area Number |
22K16195
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
小山 壱也 徳島大学, 病院, 助教 (90724089)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 肺線維症 / マクロファージ |
Outline of Annual Research Achievements |
マウスのブレオマイシンモデル及びシリカモデルにおける肺線維症に関わるマクロファージの違いを検討するため、それぞれのモデルでシングルセル解析を実施した。マウスにシリカを気管内投与しDay0、Day14, Day42にサクリファイス、またブレオマイシンを気管内投与しDay7, 14, 21にサクリファイスし、CD45陽性細胞をcell sorterで採取しsc RNA-seqを実施した(各群3匹分をまとめた)。回収したCD45陽性細胞をcell sorterで採取しsc RNA-seqを実施した(各群3匹分をまとめた)。scRNAseqデータではマクロファージはCluster0(Spp1, Ccl2, AA467197, Inhba, Gpnmb, Fabp5が高発現)、Cluster1(Plac8, Ly6c2, Thbs1, Ifitm3, Ccr2, F13a1が高発現)、Cluster2(Plet1, Lpl, Wfdc21, Chil3, Car4, Mrc1が高発現)、Cluster3(Dusp16, Zfp36l1, Pou2f2, Pglyrp1, Itgal, Adgre4が高発現)の4つの群に分けられた。Cluster0でprofibrotic geneが高発現でありprofibroticマクロファージに該当するpopulationと考えられた。ブレオマイシンモデルとシリカモデルでそれぞれに特異的なマクロファージ群は特定されなかった。他の施設のデータではシリカモデルで特異的なマクロファージが見られとする報告もあり、他データとの比較や解析方法の再検討を行いそれぞれに特徴的な線維化過程を検討していく予定である。
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