2022 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of carcinogenesis mechanism and development of novel therapy using SMARCA4-deficient thoracic undifferentiated tumor organoids
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22K16208
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Research Institution | Osaka International Cancer Institute |
Principal Investigator |
國政 啓 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 呼吸器内科 副部長 (30838892)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | SMARCA4 / オルガノイド |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度はSMARCA4-undifferentiated tumor(SMARCA4-UT)のオルガノイド作成については5症例について、オルガノイド作成を試みた。5症例のうち、5継代以上の培養が可能であったものをオルガノイド作成成功と定義したところ、1症例の検体のみでオルガノイド作成に成功した。今後、同検体をシーケンスすることで、遺伝子変異として腫瘍本体と同じ変異が検出されるかどうかを検証する。現時点では、オルガノイドの増殖能は比較的緩やかで薬剤実験などが生体での薬剤実験などが困難な状況である。引き続き、新規症例の集積とオルガノイド作成には努めていく。臨床データの収集については、後ろ向きの症例集積研究を計画中で、遺伝子パネルの購入を進め、SMARCA4-UTの臨床データと遺伝子解析データを合わせた臨床疫学データの構築を今年度は進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
オルガノイド作成効率が低く、想定していたよりも薬剤実験の使用に耐えうるオルガノイドの作成がうまくいっていない。オルガノイド作成方法については今後、再検討を行う予定である。臨床研究の立案については、遺伝子パネルの購入の目途が立つのに時間がかかっため、研究の立案に時間がかかった。今年度中には臨床研究の実施に至る予定であり、最低でも20症例のSMARCA4-UTの治療効果と遺伝子解析データを行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
オルガノイドの遺伝子解析を行い、作成した腫瘍本体と同じ変異を有するオルガノイドかどうかを確認する。そのうえで、オルガノイドの作成に成功したかどうかを評価する。SMARCA4-UTの臨床症例集積研究の立案、倫理委員会での申請を進めていく
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Causes of Carryover |
進捗が予定通り進まず、予定していた予算が余った。今年度解析を予定している。
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