2022 Fiscal Year Research-status Report
近位尿細管におけるネプリライシンの存在意義と急性・慢性の腎障害に対する予防効果
Project/Area Number |
22K16248
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
西本 雅俊 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (30834189)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ネプリライシン / アンギオテンシンII / 急性腎障害 / 慢性腎臓病 |
Outline of Annual Research Achievements |
WTマウス,NEP KOマウス,ACE KOマウス,double KO(NEP・ACE KO)マウスの4群を確保することに成功し,虚血再灌流障害後の急性期の腎機能の推移を評価した.右側腎臓摘出後に左側の腎動脈をクランプして解放し,経時的にBUNやCreの値を評価したり,眼窩静脈からFITC標識シニストリンを投与し,同一マウスにおける経時的なGFRの測定を行ったが,実験条件の微妙な違いにより,処置後のマウスの腎機能,さらにはマウスの死亡率が大きく異なることが判明し,現時点では再現性のある結果を得ることが出来ていない.処置中のマウスの直腸温や全体の麻酔時間や深度,静脈のクランプの時間などを厳密に調整しながら,より適切な実験条件を模索中である.適切な実験条件を模索中であり,組織学的な評価はまだできていない.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
再現性のある結果を得るための適切な実験条件の確定に時間がかかっている.
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き,適切な実験条件の確定に尽力する.
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Causes of Carryover |
実験の進捗がやや遅れているため.次年度の物品購入に使用する予定である.
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