2022 Fiscal Year Research-status Report
慢性腎臓病患者のサルコペニアにおける小胞体ストレスとアディポネクチンの関与
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22K16251
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
足立 浩樹 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (10350761)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 小胞体ストレスマーカー / サルコパニア / 慢性腎臓病 / 腎移植 |
Outline of Annual Research Achievements |
腎移植患者49名の移植後1年目の血中アディポネクチンおよび血中小胞体ストレスマーカーCHOPを測定し、サルコペニア指標[筋肉内脂肪組織含有量(IMAC)]ならびに移植腎機能との相関を検討した。 移植後1年目の高分子量アディポネクチンは、移植後1年目のIMAC(r=0.44[95%CI:0.18~0.63], P=0.001)および移植後5年目のIMAC(r=0.36[95%CI:0.10~0.58], P=0.009)との間に正の相関を認めた。 移植後1年目のCHOPは、移植後1年目のIMAC(r=-0.37[95%CI:-0.58~-0.10], P=0.008)、移植後5年目のIMAC(r=-0.33[95%CI:-0.56~-0.07], P=0.016)、ならびに移植後1年目から5年目のeGFR年間平均変化量(r=-0.43[95%CI:-0.63~-0.18], P=0.001)との間に負の相関を認めた。 以上の結果からは高分子量アディポネクチン高値がIMAC悪化と関連し、小胞体ストレスマーカーCHOP高値がIMAC改善および移植腎機能悪化と関連することが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初予定していた小胞体ストレスマーカーがコロナ禍の影響で入手困難となり、代替マーカーを検索し、入手するために時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
小胞体ストレスマーカーの測定を進める。
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Causes of Carryover |
当初予定していた小胞体ストレスマーカーがコロナ禍の影響で入手困難となり、代替マーカーを検索し、入手するために時間を要した。そのため、ELISAキットの購入ペースが大幅に遅れ、次年度使用額が生じた。
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