2022 Fiscal Year Research-status Report
低分子代謝のエピゲノム制御に着目したメラノーマの病態解明と新規治療標的の探索
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22K16262
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
福本 毅 神戸大学, 大学院医学研究科, 准教授 (80778770)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 悪性黒色腫 / がん代謝 / メラノーマ代謝 / エクソーム解析 / メタボロミクス / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
人種間によりメラノーマの疾患感受性遺伝子やその変異のタイプが異なっている可能性が指摘されており、日本人のヒトメラノーマヒトサンプルを用いた解析は極めて重要である。25例の日本人メラノーマサンプルを用い、次世代シークエンサーで網羅的エクソーム解析を行い、同じ症例でのメタボロミクスの網羅的解析から、メラノーマに特徴的な低分子代謝『メラノーマ代謝』の分子機構を解明し、特定の代謝物を標的とした治療シーズを探索することを目的とし、今年度は25検体からの血液を用いたメタボロミクスのデータ採取を終了した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、研究体制が予定通りに維持できず、当初の計画よりやや研究の進捗が遅れている。予定している2種類のオミクス解析のうち、メタボロミクスの網羅的解析は終了しているが、次世代シークエンサーでの網羅的エクソーム解析のデータ採取に想定以上の時間がかかった。ホルマリン固定パラフィン包埋ブロックからのLeica LMD-6500/7000を用いたレーザーマイクロダイセクションによるDNA採取に技術的な困難が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
次世代シークエンサーで網羅的エクソーム解析のデータと、同じ症例でのメタボロミクスの網羅的解析からのデータを統合するマルチオミクス解析を検討しているため、両オミクス解析のデータ採取を進め、その後に多階層のオミクス解析データの統合方法を確立する。
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Causes of Carryover |
ホルマリン固定パラフィン包埋ブロックからのLeica LMD-6500/7000を用いたレーザーマイクロダイセクションによるDNA採取に技術的な困難が生じ、その解消に時間がかかった為に、消耗品に対する支出がそれほかからず、予定された支出額を下回った。また実験データの取りまとめなど未達の部分が多く、そのため学会出張などについても予定回数を下回った。
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Research Products
(4 results)