2022 Fiscal Year Research-status Report
遺伝子改変iPS由来ミエロイドラインと免疫チェックポイント阻害薬併用療法の開発
Project/Area Number |
22K16285
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
木村 俊寛 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特任助教 (40879904)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
|
Keywords | メラノーマ / 免疫細胞療法 / OX40 / OX40L |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はまず、無限増殖能を持ったマウスiPS細胞由来ミエロイド細胞(iPSC-pMC)と免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-L1抗体、抗CTLA-4抗体)との併用効果について、担癌マウスを用いて治療実験を行っている。マウスメラノーマ細胞を腹膜播種したマウスを非治療群、iPSC-pMC投与群、iPSC-pMC-OX40L投与群、抗PD-L1抗体+ iPSC-pMC投与群、抗PD-L1抗体+ iPSC-pMC-OX40L投与群、抗CTLA-4抗体+ iPSC-pMC投与群および抗CTLA-4抗体+ iPSC-pMC-OX40L投与群の7群に分け、併用による治療の上乗せ効果を検証する予定であるが、現在はPD-L1抗体やCTLA-4抗体の投与量、スケジュールなどについて予備実験が概ね整ったところであり、免疫チェックポイント阻害薬とiPSC-pMCの併用療法による治療上乗せ効果の確認を行なっている段階である。そのため、治療後の機能解析として予定していた、脾臓や腫瘍内浸潤リンパ球の免疫染色やフローサイトメトリーでの解析はまだ出来ていない。 また、これまでは腹膜播種モデルに対して、腹腔内投与での治療効果を確認していたが、より実臨床での治療に近づけるため、皮下転移モデルに対する皮下投与での治療実験や、肺・肝転移モデルに対する静注での治療実験についても計画しており、マウス尾静脈からの注射方法の手技確立のため予備実験を進めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスのパンデミックにより、人員・施設利用の制限や製品購入の制限があり、想定よりも研究の進行が遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き、マウスメラノーマに対するiPSC-pMCと免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-L1抗体、抗CTLA-4抗体)併用での治療実験を進め、その上乗せ効果を確認する。腹膜播種モデルでの治療実験と並行して、皮下モデルでの治療実験も進める。
|
Research Products
(3 results)