2022 Fiscal Year Research-status Report
遺伝子改変マウスを用いたEVI1高発現白血病の下流標的の探索
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22K16297
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
千葉 晶輝 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70875947)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 急性骨髄性白血病 / 造血幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
CRISPR-Cas9 systemを用いて、3×FLAGタグをEvi1遺伝子の3’ 端にノックインしたマウスを作製した。この遺伝子改変マウスを用い、anti-FLAG抗体でCleavage Under Targets & Release Using Nucleaseシークエンス(CUT&RUN-seq)を施行し、Evi1の下流標的を網羅的に探索した。 まずは同マウスでEvi1を発現しているLineage 陰性、c-kit陽性、Sca-1 陽性(LSK)分画においてCUT&RUN-seqを行うことで、正常造血モデルにおいて網羅的にEvi1の下流標的を探索した。さらにそのマウスの骨髄細胞にMLL-ENL、cMyc-bcl2といったEVI1を高発現するAMLを発症する遺伝子をレトロウイルスで導入した。この細胞を二次移植することにより内因性のEVI1が高発現となる急性骨髄性白血病(AML)マウスモデルを作成し、同様にanti-FLAG抗体でCUT&RUN-seqを行った。 両者の結果をGene Set Enrichment Analysis(GSEA)等で検討比較した。その結果Evi1高発現白血病特異的に上昇するEvi1のターゲット遺伝子の候補を複数得た。現在まずはin vitroでそれら候補遺伝子の評価を行っている。具体的には、Evi1高発現の白血病細胞株においてこれらの遺伝子をノックアウトしてその増殖、分化等の評価を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Cleavage Under Targets & Release Using Nucleaseシークエンス(CUT&RUN-seq)を施行し、Evi1の下流標的を正常造血モデル、AMLモデルで網羅的に探索できたため。さらに結果を解析することで複数のEvi1の下流標的候補を得たため。
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Strategy for Future Research Activity |
EVI1高発現の白血病細胞株や、EVI1高発現AML患者検体の白血病細胞を免疫不全マウスに移植して作製した異種移植モデルに対して有望な候補の阻害薬を用いて、そのin vitro, in vivoでの効果を検証する予定である。
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