2022 Fiscal Year Research-status Report
ヘムオキシゲナーゼ1遺伝子多型ゲノム編集造血幹細胞による生体防御機構の網羅的解析
Project/Area Number |
22K16313
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
堀尾 知弘 愛知医科大学, 医学部, 講師 (70620037)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ヘムオキシゲナーゼ-1 / 遺伝子多型 / ゲノム編集 |
Outline of Annual Research Achievements |
同種造血幹細胞移植は、強力な抗腫瘍効果や造血機能回復をもたらす。しかし、臓器毒性が強く、後遺障害や死亡も少なくない。酸化ストレスや感染症により誘導されるヘムオキシゲナーゼ-1(HO-1)は、強力な抗酸化・抗炎症活性を有し、組織・臓器保護的に作用する。我々は、HO-1遺伝子の機能的一塩基多型(SNP)rs2071746が移植関連毒性に関わることを明らかにした。本研究では、ゲノム編集技術を用いて、HO-1遺伝子のわずか一塩基の違いがどのようにHO-1誘導能に影響するのか、そして、HO-1遺伝子SNPがどのように組織・臓器機能に関わるのかを明らかにする。2022年度からCRISPR-Cas9システムを用いたゲノム編集によりHO-1遺伝子多型改変ヒト造血幹細胞クローンの樹立に取り組んでいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
HO-1遺伝子多型改変ヒト造血幹細胞クローンの樹立に取り組んでいるが、樹立に至っていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
HO-1遺伝子多型改変ヒト造血幹細胞クローンの樹立に注力する。樹立できた時点で、網羅的解析や機能解析に着手する。
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Causes of Carryover |
COVID19流行の影響でオンライン学会が増え、自宅で学会に参加することができたため、予想よりも旅費がかからなかった。また、HO-1遺伝子多型改変ヒト造血幹細胞クローンの樹立に難渋しており、樹立後の研究で生じるはずであった消耗品費が生じなかった。
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