2023 Fiscal Year Annual Research Report
Pathological roles of immune guidance molecules that induce granulocytic cell death
Project/Area Number |
22K16361
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西出 真之 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (80812255)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 好中球 / 好酸球 / 細胞外トラップ / セマフォリン / インテグリン / シングルセル解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
①免疫ガイダンス分子群が顆粒球の細胞死を誘導するシグナルメカニズムの解明:健常人ボランティアより磁気ビーズを用いた細胞分離法で好中球、好酸球を単離し、抗MPO抗体(MPO-ANCA)、好酸球に対してはIL-3.5およびPlatelet Activating Factor(PAF)の刺激を加え、生細胞に非透過性の色素を用いて細胞外トラップ形成死細胞を検出した。種々のセマフォリン分子、インテグリン分子の存在下で細胞外トラップ形成の割合変化を算出することで特定の分子群が細胞外トラップ形成の割合に影響を与えることを見い出した。セマフォリン分子と細胞外トラップ形成の関連については論文作成中である。インテグリン分子を介した接着によりMPO-ANCAによる細胞外トラップ形成に寄与することについては共同筆頭著者として論文報告を行った(Immunohorizons 2022)。ミトコンドリアDNA、ガレクチン10といったファクターが細胞外トラップ形成に寄与することについては共著者として論文報告を行った(J Allergy Clin Immunol 2024)(EMBO J 2023)。また、ラマン顕微鏡を用いた細胞外トラップの可視化について、共著者として論文報告を行った(Sci Rep 2023 )。 ②新規の血管炎モデルマウスの樹立と、ガイダンス因子を標的とした抗体治療:MPOに対するモノクローナル抗体を用いたMPO-ANCA関連血管炎モデルマウスの作成に再現性をもって成功した。現在論文作成中である。 ③患者検体におけるガイダンス分子群の発現と臨床マーカーとの相関解析:血管炎患者の末梢血単核球をシングルセル解析に与する事で、免疫学的プロファイルに基づいたANCA関連血管炎の新たな疾患概念と個々の患者さんの予後予測を提案した(Nat Commun 2023)。
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Research Products
(12 results)