2022 Fiscal Year Research-status Report
ウロコルチン遺伝子ターゲティングマウスを用いた脳内ストレス防御反応の解明
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22K16389
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
村澤 真吾 弘前大学, 医学研究科, 助教 (70829390)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ウロコルチン / 視床下部 / CRFファミリーペプチド |
Outline of Annual Research Achievements |
Corticotropin-releasing factor(CRF)はストレス下で副腎皮質ホルモン分泌を促進する神経内分泌ホルモンであるが,自律神経系,摂食行動,情動応答などの調節にも重要な役割を演ずる.CRF は CRF 受容体1と,CRF 受容体2を介してその作用を発現するが,これらの受容体に結合する CRF ファミリーペプチドとしてウロコルチン(Ucn)が発見された.Ucn は副交感神経系中枢 Edinger-Westphal 核や,外側上オリーブ核のほか視索上核,視床下部室傍核にも発現し,CRF と同様摂食抑制や不安修飾作用が認められるほか血圧低下作用が知られる. 本研究では Ucn 遺伝子をターゲットとした遺伝子改変マウスを用いて脳内 Ucn のはたらきを明らかにすることを目的とする.Ucn の脳内作用メカニズムを解明することにより,摂食障害,高血圧やうつ病などの治療や予防にも貢献できる. 我々は先端モデル動物支援プラットフォーム・モデル動物作製支援に応募しUcn1・2・3(iCreS) KI C57BL/6N マウスを作製した。これは新規の遺伝子改変マウスであり、本研究は極めて独自性の高いものである。 今年度はUcn1・2・3(iCreS) KI C57BL/6N マウスの交配を継続した。FLPマウスとの交配によるneoカセットの除去、GFPレポーターマウスとの交配によるUcn-GFPマウスの作成を目標とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ウロコルチン遺伝子改変のDNAタイピングの条件設定に難渋した。また、想定よりも交配による個体数の十分な増加が得られなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き遺伝子改変マウスの交配、個体数増加を図り、実験を進めていく。次年度にはウロコルチン遺伝子ターゲッティングマウスとGFPレポーターマウスを交配させることで得られた個体の脳摘出・免疫染色を行い、脳内ウロコルチン局在を明らかにしていく。
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Causes of Carryover |
本年度はマウスの交配が主となり、本格的な実験開始にまで至らなかった。脳摘出・免疫染色・ウイルスベクター実験など開始となれば物品費用は増加するため、次年度への繰り越しとした。
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