2022 Fiscal Year Research-status Report
クッシング病におけるUSP48遺伝子変異の実態ならびに新規治療機序の解明
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22K16410
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
柿沢 圭亮 浜松医科大学, 医学部附属病院, 診療助教 (70867655)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | クッシング病 / USP48遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、(1) 日本人のクッシング病患者における、USP48遺伝子の体細胞変異 率を示すこと、(2) USP48遺伝子変異とCK2を介した細胞増殖関連シグナル伝達経路との関連性を解明し、その関連タンパク質の変化をUSP48遺伝子変異陽性クッシング病腫瘍検体における免疫染色にて示すことである。これにより、本邦のクッシング病症例における遺伝子変異の実態ならびに新規治療機序の解明を目指している。 当該年度は、まず上記(1)の研究に着手した。手術により摘出されたクッシング病の腫瘍検体(FFPE組織切片)より、DNAの抽出を行なった。抽出したDNAを用いて、USP8遺伝子変異陰性の腫瘍検体に関して、USP48遺伝子変異の有無を確認した。USP48遺伝子はp.M415Iまたはp.M415Vが変異のホットスポットであることが既知であり、同部位を標的としてサンガーシークエンスでの解析を行なった。これまでに、計35検体の解析を行ない、内2検体(5.7%)でUSP48遺伝子変異を認めた。変異部位はともに既知のp.M415Iであった。 次に上記(2)の研究に着手した。AtT20細胞株を用いた検討を予定しており、同細胞へトランスフェクションするため、先ずは遺伝子変異を含む合成USP48DNAの作成を行なった。既知のp.M415I(c.1245G>C, c1245G>Aの2種), p.M415V(c.1243A>G)の遺伝子変異を含む、合成USP48DNAの作成に成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的の1つである、USP48遺伝子の体細胞変異率を示すことができ、現在もう1つの目的に関する研究に着手している状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
合成した変異型USP48DNAをAtT20細胞株へトランスフェクションし、細胞内シグナル伝達経路を主とした検討を行なっていく予定である。
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