2023 Fiscal Year Research-status Report
クローン病特有の変化を伴う腸管膜内の自然免疫細胞内の細菌群に着目した病態解明研究
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22K16488
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
関戸 悠紀 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任助教(常勤) (00781709)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | Crohn病 / CD14 / macrophage / microbiome / creeping fat |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度はマイルストン1)当院で実施するCD手術症例の切除腸管サンプル(炎症部・非炎症部)およびコントロールの大腸癌症例で付随的に得られる正常部切除 腸管サンプルから腸管膜およびリンパ節を摘出し、当グループの既報で報告している実験系でそれぞれのミエロイド細胞分画をフローサイトメトリーでソーティ ングしDNAを抽出するサンプル集積を完了し、マイルストン2)得られたミエロイド細胞分画内に存在する細菌DNAを16S rRNA sequencingを用いて網羅的に解析した。結果としてコンタミネーションが認められたため、実験系を確認する一方でコンタミネーションを排除した結果について検討を行なっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度はマイルストン1)当院で実施するCD手術症例の切除腸管サンプル(炎症部・非炎症部)およびコントロールの大腸癌症例で付随的に得られる正常部切除 腸管サンプルから腸管膜およびリンパ節を摘出し、当グループの既報で報告している実験系でそれぞれのミエロイド細胞分画をフローサイトメトリーでソーティ ングしDNAを抽出するサンプル集積を完了し、マイルストン2)得られたミエロイド細胞分画内に存在する細菌DNAを16S rRNA sequencingを用いて網羅的に解析した。結果としてコンタミネーションが認められたため、実験系を確認する一方でコンタミネーションを排除した結果について検討を行なっている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度はコンタミネーションを排除した系を再確立するとともに、得られたサンプルの系統学的解析を進め、Crohn病に特徴的な腸管膜病変の形成に関与する細菌群の同定を図る
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Causes of Carryover |
2024年度は計画の遅延しているマイルストン2)の実施及び、当初計画通りマイルストン3)として2)で同定した寄生菌群についてコントロール癌症例およびクローン病非炎症部粘膜に存在するミエロイド細胞subsetに対して寄生させ炎症性サイトカイン産性能および培養系でのTh17細胞の誘導能等炎症病態に関わる活性に与える影響を当グループの既報で報告している実験系で検証する計画である
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