2023 Fiscal Year Research-status Report
大腸癌肝転移におけるRNA編集を標的としたバイマーカーの確立と治療戦略の構築
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22K16533
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
武田 正 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (20872980)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | RNA editing / 大腸癌 / 肝転移 / ADAR1 |
Outline of Annual Research Achievements |
肝転移患者におけるADAR1の発現を解析した。その結果、右側CRCの肝転移(細胞質:p<0.0)、同時肝転移(核:p<0.01、細胞質:p<0.001)、RAS変異型CRC(核:p<0.01)、肝転移切除後の遺残肝再発(細胞質:p<0.001)の患者で発現が上昇していた。右側結腸癌およびRAS変異型癌は予後不良と関連している。興味深いことに、今回の研究では、予後不良のCRC患者ではADAR1の発現が高いことが示された。この所見は、以前の研究に基づいてADAR1がCRCにおける悪性度の上昇と相関しているという事実と一致している。 臨床的には、肝転移切除後の残肝再発を予測することが重要である。ADAR1の高発現は遺残肝再発の予測因子であった(曲線下面積[AUC]=0.72)。 患者が複数の肝転移腫瘍を有する場合、これらの病変はADAR1染色強度が異なる可能性がある。ADAR1染色強度を平均化すると、肝転移性腫瘍の特徴が薄れる可能性がある。したがって、各患者において、ADAR1染色強度が最も高い肝転移部位を1つ選択した。次に、ADAR1染色強度と臨床病理学的特徴との関連を調べた。結果は、それぞれの独立した肝転移腫瘍を解析して得られたものと同様であった。同時性肝転移(細胞質:p<0.001)、RAS変異型CRC(核:p<0.05)、および肝転移切除後の遺残肝再発(細胞質:p<0.05)に関連する肝転移患者では、ADAR1の発現が上昇していた。ADAR1の高発現は遺残肝再発の予測因子であった(AUC = 0.68)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
臨床サンプルの解析、特にRNA編集酵素ADAR1の免疫染色を終えることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、臨床サンプルを使用したRNA sequenceを行っていく。
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Causes of Carryover |
RNA sequenceを翌年に行うことにしたため。
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