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2022 Fiscal Year Research-status Report

高齢化社会におけるせん妄合併下肢虚血症例のリキッドバイオプシー層別化法の新規開発

Research Project

Project/Area Number 22K16552
Research InstitutionAsahikawa Medical College

Principal Investigator

吉田 有里  旭川医科大学, 大学病院, 助教 (50646057)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords動脈硬化 / 心臓血管外科 / 血管外科 / 循環器 / せん妄
Outline of Annual Research Achievements

包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)は、高齢化社会において増加し、生活習慣病などを背景に動脈硬化の進行とともに発症する。虚血が進行した場合、下肢切断にも至りうる、予後不良の疾患である。CLTIによる身体的な障害は、せん妄などの精神的状態にも影響し、結果的には全身的な患者予後に大きく関与すると考えられ、フレイルの入り口ともなる。CLTI(=足部)と、せん妄発症(=頭部)には関連性があると考えられ、その解明がCLTI予後不良例の層別化法の新規開発・治療方針の決定に大きな意義をなすと考え、今回の研究を行うこととした。当該年度には、当院血管外科に入院したCLTI患者の患者検体、基礎データの採取、せん妄モニタリングツールを用いたせん妄評価を施行した。これらのデータ採取・データ整理を行い、今後の更なる研究のための準備・評価を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

現在、患者情報の取得・整理、検体確保・評価を随時行っており、miRNAを用いた解析を今後行うための準備を進めている。

Strategy for Future Research Activity

今後はせん妄発生関連因子による前向きせん妄発症予測と生命予後と身体機能予後の確認を行う。CLTI患者における年齢、性別、虚血性心疾患・脳血管疾患などの背景疾患、大脳白質病変、歩行能、足部重症度を評価し、せん妄評価ツールでの評価と、フレイル評価を行い、前向き研究でせん妄発症を追跡することで、因子の妥当性を確認したい。また、患者血清確保とせん妄発症に関連するエクソソーマルmiRNAの発現プロファイルの捕捉をめざす。網羅的なエクソソーマルmiRNA発現プロファイルを獲得し、せん妄発症に関わる因子と同定する。CLTI生存率、下肢切断、創傷治癒に関連するエクソソーマルmiRNAの同定(前向き検討)を行い、術前バイオマーカーとしての妥当性を検討する予定である。

Causes of Carryover

本年度には患者基礎データ、検体等の蓄積等を主に行ったことで、さらなる解析は次年度以降に行われる予定となった。このため本年度の使用額はあまりなかったことと、次年度以降の解析には更なる研究費が必要となることから、次年度使用額が生じた。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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