2023 Fiscal Year Research-status Report
マウス術後複合性局所疼痛症候群モデルにおける中枢性感作の可視化と治療標的の探索
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22K16617
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
寅丸 智子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (70594612)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 術後複合性局所疼痛症候群 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウス病的疼痛モデル(SNIモデル)を作成し、痛覚過敏誘発試験によるモデルの評価を行った。SNI手術を施行したすべのマウスにおいてvon Frey試験、アセトン試験での痛覚過敏性の亢進が確認された。 術後CRPSモデルにおけるミクログリアに着目した中枢性感作の中心部位の同定では、疼痛が遷延化している状態で中枢神経系組織(脳、脊髄)を採取し、組織透明化(ScaleS法)による3次元的免疫組織学的解析で、Arcやc-fosなどの最初期遺伝子の局在を検証した。さらにc-fos mappingを行うことで、脳全体の疼痛への反応を網羅的に解析できる可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
術後CRPSモデルにおけるミクログリアに着目した中枢性感作の中心部位の同定に難渋している。疼痛が遷延化している状態で中枢神経系組織(脳、脊髄)を採取し、組織透明化(ScaleS法)による3次元的免疫組織学的解析でミクログリアの 集積・活性部位の詳細の他に、Arcやc-fosなどの最初期遺伝子の局在を検証することで対応している。
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Strategy for Future Research Activity |
疼痛が遷延化している状態で中枢神経系組織(脳、脊髄)を採取し、c-fos mappingを行うことで、脳内のどの部位が疼痛で活性化するのかを明らかにする。
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Causes of Carryover |
予定していた実験をまかなえたため。余った予算は次年度マウス購入費にあてる。
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