2023 Fiscal Year Research-status Report
血栓回収療法をターゲットとするSMTP-44Dを用いた新規脳保護療法の開発
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22K16649
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
阿部 考貢 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (80911221)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | MCAOモデル / マウス / 脳虚血 / SMTP / 再灌流障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は集中的に研究できる期間があり,モデル作成から薬剤投与後の検討まで行うことができた. モデル作成に関しては安定した,再現性のある脳梗塞モデルを作成することが可能となった.さらに再灌流障害を呈しているであろう過灌流の状態を観察することができた.治療薬として期待しているSMTP-44Dを使用した実験も当初予定していた,再灌流なしの完全閉塞モデルと再灌流モデルに対してと2通りの検証を行うことができた. 完全閉塞モデル,再灌流モデルともにSMTP-44Dは強い抗浮腫作用をもっていることがわかった.さらに再灌流モデルでも一部で脳梗塞の縮小効果が見られた.興味深い所見としては多くの症例でLSFによる過灌流抑制効果が見られたことである. 形態学的評価のみではあるが,これを基に論文報告予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本実験はほぼ終了し,論文作成の段階まで進んでいるため.
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Strategy for Future Research Activity |
今後の方針としては分子学的評価として蛍光免疫染色を追加し,再灌流障害に絞った研究を行う予定である.
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Causes of Carryover |
予定よりも早く実験を切り上げたことが理由である.追加の研究は次年度に行う予定である.
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