2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of a new treatment for glioblastoma by targeting Hedgehog pathway transcription factor GLI2
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22K16666
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
谷川 成佑 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (00911455)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | グリオーマ幹細胞 / Hedgehogシグナル / GLI2 / MGMT |
Outline of Annual Research Achievements |
膠芽腫におけるにおける新規治療法の開発及び治療成績の向上は喫緊の課題である。先行研究にて我々はマウス由来グリオーマ幹細胞株においてHedgehog経路の エフェクター転写因子であるGLI2が高発現し、腫瘍細胞の増殖能、腫瘍形成能、遊走能において重要な役割を果たしていることを見出している。 本研究では、患者由来膠芽腫よりグリオーマ幹細胞株を樹立し、その中でGLI2を高発現している膠芽腫の分子学的特徴を明らかにすること、さらにGLI2を標的と する治療法の有用性について検討することを目的としている。手術で摘出した腫瘍検体を細胞剥離用酵素で処理し、単一細胞へ分離した後、細胞増殖因子を添加した無血清培地で培養を行った。 樹立効率が悪く、まずはグリオーマ幹細胞の安定した樹立を目指して培養条件の検討を行った。 今後、樹立したグリオーマ幹細胞株の解析を進め、本研究で標的としているHedgehog-GLI経路に対する治療薬のスクリーニングを行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
患者検体由来のグリオーマ幹細胞を樹立するにあたり、培養の条件設定に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
安定したグリオーマ幹細胞株を複数樹立し、薬物スクリーニングを行う予定である。
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Causes of Carryover |
実験計画の遅延により予定していた物品購入を一部延期したため支出額が少なくなった。今後、実験計画が当初の予定通りに進行すれば、次年度に消耗品などの購入より今年度分の残額が必要となる見込みである。
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