2022 Fiscal Year Research-status Report
「アドヒアランス」を焦点とした慢性腰痛患者への効果的な運動療法の新たな治療戦略
Project/Area Number |
22K16746
|
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
八木 清 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (00835655)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
|
Keywords | 深部体幹筋 / アドヒアランス / 腰痛 |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性腰痛患者の外来診療において、体幹筋力測器具であるRECORE(日本シグマックス株式会社製)の有用性の検討を行っている。この器具は血圧計に類似したベルトを腹部に装着し、腹部に力をこめた際のカフ圧の差を読み取ることで、非侵襲的かつ簡易的に体幹筋力をモニターできる。1-2分で計測可能であるため、外来診察時に定期的に体幹筋力測定を行い数値化することで自宅でのセルフトレーニング継続のモチベーションとなることを期待する。 介入群では体幹筋運動指導に加え体幹筋力の測定を、非介入群では体幹筋運動指導のみを毎月の定期外来受診時に行うことで、自宅でセルフトレーニング継続率の調査および臨床症状の変化、体幹筋の定量評価などへの影響を検討している。臨床症状の評価として各種アンケート調査、他覚的な画像評価として単純レントゲンでの脊柱アライメントの変化や腰椎MRIおよびエコーを用いて体幹筋筋量の定量評価を行っている。データの蓄積を引き続き行っている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床試験における当施設での倫理審査等に時間を要し、研究開始が遅れたことで、臨床データの蓄積が当初計画よりもやや遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後引き続きデータの蓄積を行っていく。 他施設とも連携を図り、多施設での調査を行い、より多くのデータの蓄積および信頼性の高いものとしていく。データの解析を行い、学術集会での発表や論文作成などに繋げていく。
|
Causes of Carryover |
データの蓄積中であり、学会発表や論文執筆などがまだできていない状況であるが次年度以降データの解析とともに成果に反映する。またデータ蓄積の効率化のため、当初の予算範囲内で計測機器の追加を検討したい。
|