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2023 Fiscal Year Research-status Report

膀胱PDGFRα+細胞は膀胱線維化を惹起するのか?モデルマウスの作成と病態の解明

Research Project

Project/Area Number 22K16804
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

李 賢  九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (00876740)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords膀胱線維化 / PDGFRα陽性細胞
Outline of Annual Research Achievements

膀胱における線維化は、コラーゲンの過剰沈着により膀胱が硬くなり膀胱容量(コンプライアンス)が低下することであるが、膀胱線維化に関わる細胞について調べた報告はない。
膀胱線維化に関与する可能性のある細胞として、血小板由来成長因子受容体アルファ陽性(Platelet Derived Growth Factor Receptor alpha positive: PDGFRα + )細胞に着目している。
PDGFRα+細胞を、①若年、老齢マウスでの違い、②膀胱の部位による違い(膀胱粘膜層、膀胱排尿筋層)があるか調べた。
若手研究の研究課題として二年目であるが、本研究課題に対し初年度は一つの国際学会発表を行った。今年度は学会、論文発表は行っていない状況である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

昨年度の報告にも書いたが、マウスにシクロフォスファミド(CYP)を腹腔内投与(150mg/kg、第1, 3, 5日目に投与)シャム群(コントロール群)は生食を同じスケジュールで投与した。CYP群で膀胱Interleukin-6(IL-6), collagenⅠA1、 PDGFRα、SK3(PDGFRαと共局在)が高発現しており、全身炎症によってPDGFRα発現が上昇していることが伺えた。
CYPによる評価とは別に、若齢、老齢のPDGFRα+/eGFPマウスを用いて膀胱免疫組織化学染色(以下、免染)で確認を行った。加えて膀胱の部位による発現変化を確認すべく、膀胱粘膜層、膀胱排尿筋層で確認を行った。まず、PDGFRα+細胞は、粘膜層での発現が排尿筋層より明らかに多かった。PDGFRα抗体を変更し、試すと細胞質が染まり、紡錘形の細胞の形状が確認できた。年齢による変化をみるために細胞数のカウントを行ったところ、若齢、老齢での明らかな差異は認めなかった。
また、尿道を用いて免染を行ったところ、尿道周囲の間質にPDGFRα+細胞が散見された。老齢ではやや増加している可能性があり、今後追加で検討を行いたい。

Strategy for Future Research Activity

年齢によるPDGFRα+細胞の発現の差異自体は明らかには認めなかったものの、昨年度の結果で炎症によりPDGFRα+発現は上昇することは確かめているので、病態モデル(高脂肪食モデル等)を使用し、その発現や形態学的変化、線維化マーカーの変化、膀胱機能変化について調べていきたい。

Causes of Carryover

次年度使用額については、高脂肪食、インスリン測定キット、免疫組織化学染色の抗体、そしてマウス購入に充てる予定である。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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