2022 Fiscal Year Research-status Report
低リノール酸環境マウスとLPA1受容体ノックアウトマウスの下部尿路機能の変化
Project/Area Number |
22K16806
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
後藤 大輔 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (00597370)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 間質性膀胱炎 / 低リノール酸 |
Outline of Annual Research Achievements |
C57BL/6Nの野生雌マウス8週齢を使用した。通常食餌群(正常群)と低リノール酸食餌群(低リノール酸群)にグループを分け12週間給餌し、その時点で外見の観察、代謝ケージでの測定、尿中8-OHdGの測定、膀胱の組織学的検査、液体クロマトグラフ質量分析で膀胱組織内のリゾリン脂質成分を分析した。 外見の観察では低リノール酸群では通常群ではみられなかった脱毛変化がみられた。代謝ケージで排尿状態を測定したところ、24時間排尿量、24時間排尿回数、1回排尿量は全て低リノール酸群で通常群より低下していた。尿中8-OHdGは低リノール酸群で通常食群よりも有意に増加していた。また膀胱の組織学的検査ではHE、MT、EVG、αSMA、desmin染色を行ったが、低リノール酸群の膀胱は通常群と比較して、粘膜下層に浮腫があり剥離を認め、筋肉は脆弱になっていたが、粘膜上皮下の炎症細胞浸潤は認めなかった。膀胱内のリゾリン脂質成分分析においては、低リノール酸群で、リノール酸由来のlysophosphatidylcholine:LPCは低下していた。また代償的に生合成可能なオレイン酸由来のLPCが増加していた。 しかし、2022年10月19日にこれまで発注していた低リノール酸飼料の含有内容量に誤りがあることが判明した。低リノール酸食餌は、AIN-93G改変資料(大豆油をヤシ油へ置き換え)として、日本クレア社に発注していたが、同社の担当者が誤って発注初回よりミルクカゼインの含有量が通常ならば20%のところを10%にして製造していた。この給餌内容では、低タンパクの影響が強く出てしまうことを考慮し、現在、正しい低リノール酸飼料を用いて実験を再度初めから行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年10月19日にこれまで発注していた低リノール酸飼料の含有内容量に誤りがあることが判明した。低リノール酸食餌は、AIN-93G改変資料(大豆油をヤシ油へ置き換え)として、日本クレア社に発注していたが、同社の担当者が誤って発注初回よりミルクカゼインの含有量が通常ならば20%のところを10%にして製造していた。この給餌内容では、低タンパクの影響が強く出てしまうことを考慮し、現在、正しい低リノール酸飼料を用いて実験を再度初めから行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
実験は順調に進めていたが進捗情報にも記載したが、2022年10月19日にこれまで発注していた低リノール酸飼料の含有内容量に誤りがあることが判明し、現在正しい低リノール酸飼料を用いて実験を再度初めから行っている。この実験のモデルは12週間給餌を待つ必要があるため、早急にモデルを作成し、再度実験を進めていっている最中である。
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Causes of Carryover |
2022年10月19日にこれまで発注していた低リノール酸飼料の含有内容量に誤りがあることが判明した。低リノール酸食餌は、AIN-93G改変資料(大豆油をヤシ油へ置き換え)として、日本クレア社に発注していたが、同社の担当者が誤って発注初回よりミルクカゼインの含有量が通常ならば20%のところを10%にして製造していた。この給餌内容では、低タンパクの影響が強く出てしまうことを考慮し、現在、正しい低リノール酸飼料を用いて実験を再度初めから行っている。 この件に関して、日本クレア社からこれまでの実験に関わった動物や実験材料に関して補償され、返金された分があるため。
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