2022 Fiscal Year Research-status Report
BRCAバリアント保持者のリスク低減卵管卵巣切除術後の身体的心理的障害の評価
Project/Area Number |
22K16827
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
湊 純子 東北大学, 医学系研究科, 助教 (20929187)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | HBOC / RRSO |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は本研究の研究計画を東北大学病院倫理審査委員会に申請し、研究開始の承認を得た。 また遺伝性乳癌卵巣癌症候群、BRCAバリアント保持者を対象とし、予防的卵巣切除による心理的影響、身体的影響を検証するために、うつ症状の指標である Hospital Anxiety and Depression Scale(HADS)質問票、健康関連のQOL指標である SF-36 質問表、更年期症状の指標である MEN-QOL 質問表、性機能の指標である FSFI質問票の日本語版をまとめて、患者配布用のアンケート冊子を作製した。また、遺伝性乳癌卵巣癌症候群、BRCAバリアント保持者を対象に、本研究へのリクルートを行った。現在までに研究参加への同意を得られた症例は16例である。 また本研究に関連して、当院での遺伝性乳癌卵巣癌症候群患者のサーベイランスや予防的卵巣切除の現状について、第74回日本産科婦人科学会学術講演会、第64回婦人科腫瘍学会学術講演会、第3回Ovarian Cancer Academiaで発表した。 2023年度以降もさらに対象症例のリクルートを行うと同時に、同意を得た患者を対象に、各種質問票の回収、定期的な血液検査データや身体測定データの収集・蓄積を進め、結果が揃い次第、解析を進めていく計画である。また、いずれ本研究で得られた成果は論文化し、国内外の学会で積極的に報告する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね順調と判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後さらに対象症例のリクルートを行い、質問票の回収、定期的な血液検査や身体測定データを収集していく予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額は今年度の研究を効率的に推進したことに伴い発生した未使用額である。令和5年度の請求額と合わせて、令和5年度に使用する予定である。
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Research Products
(7 results)