2023 Fiscal Year Annual Research Report
循環腫瘍細胞の免疫寛容獲得機構の解明と新規転移抑制治療法の開発
Project/Area Number |
22K16830
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
山本 恵 金沢大学, 附属病院, 特任助教 (40760252)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 免疫細胞 / 循環腫瘍細胞 / 免疫回避機構 / スフェロイド |
Outline of Annual Research Achievements |
免疫細胞におけるLVRNの作用解析を行った.LVRN強制発現癌細胞株やスフェロイド培養にてLVRNを発現誘導させた癌細胞とPBMCを共培養して、免疫細胞におけるIDO1、JAK-STAT経路関連遺伝子群、ISGs、T細胞疲弊に関与する転写因子群(NFAT、NR4A、TOX、PRDM1、BACH2等)、免疫チェックポイント分子(PD1、TIM3、CTLA4、LAG3、TGIT等)の発現変化を検討した。また、IDO1発現が誘導された免疫細胞の同定、制御性T細胞数の変化、リンパ球のアポトーシス誘導に関してFlow cytometry法で検討を行った.さらに、IDO1陽性の免疫細胞をsortingし、共培養前と比べて発現が変化した遺伝子群をMicroarray法で検討した.LVRN shRNAを導入して,LVRN ノックダウン(KD)癌細胞株を作成し、同様の検討を行った. スフェロイド培養にてLVRNを発現誘導させた癌細胞およびLVRN KD癌細胞株におけるIDO1を含めた腫瘍の免疫回避に関与する遺伝子(PD-L1、CEACAM-1、CD200、FASリガンド等)、幹細胞マーカー(KLF4、Nanog、Oct3/4、CD133、CD44等)の発現について検討を行い、Sphere形成能や浸潤能についても検討した。また、LVRN発現によるIDO1発現誘導遺伝子をMicroarray法で解析した。
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