2022 Fiscal Year Research-status Report
Comprehensive analysis of endocytosis-related proteins in early embryogenesis
Project/Area Number |
22K16849
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
森田 晶人 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (30897905)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | エンドサイトーシス |
Outline of Annual Research Achievements |
生殖補助医療は進歩してきているが,その妊娠率,生児獲得率はいまだ満足のいくものではない.これに対する方法として着床前診断が開発されてきたが,その有用性は議論の余地があり,その侵襲性から非侵襲的に胚の質を評価する方法が渇望されている.これまでに我々は,クラスリン依存性のエンドサイトーシスと初期胚発生異常の関連を明らかにしたが,これは胚におけるエンドサイトーシスが不妊・不育症との関連する可能性を示唆している. 本研究では,この知見を臨床応用するために,詳細な分子メカニズムの解析を目的とする.このクラスリン依存性のエンドサイトーシスと初期胚発生の関連についての分子メカニズムを網羅的かつ包括的に解明することで,生殖補助医療の成績向上,さらに初期流産の予防につながる可能性がある. 当該年度は研究体制を再構築するため,マウス胚における発生条件の調整など予備実験に費やした.またマウス胚におけるエンドサイトーシスや分解機構の解明に関する知見をまとめ,論文として発表した(Morita A, et al.Med Mol Morphol. 2022;55:167-173).
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
安定した胚発生,およびmRNAを注入した胚発生条件が得られておらず,予定していたクラスリン依存性エンドサイトーシスの分子機構の解明は進行していない.
|
Strategy for Future Research Activity |
安定した胚発生条件を発見し,まずは阻害剤を用いた実験系を確立する.以降は計画書に沿って実験を進行していく予定である.
|
Causes of Carryover |
マウス胚発生条件が確立しなかったため,実験に用いる薬剤をほぼ購入しなかったため. マウス胚発生条件を確立次第,阻害剤を用いた研究を開始するため,阻害剤や実験動物の購入を行う予定である.
|