2022 Fiscal Year Research-status Report
胎盤におけるferroptosisが妊娠高血圧腎症発症に与える影響
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22K16869
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Research Institution | National Center for Child Health and Development |
Principal Investigator |
梶原 一紘 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 周産期・母性診療センター, 医員 (40569521)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | Ferroptosis / 絨毛細胞 / Retinoic acid / 胎盤 / リモデリング不全 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々はレチノイン酸を投与したラットが妊娠高血圧腎症と類似の病態を形成し胎児発育不全をきたすことを明らかにした。この過程に近年発見された新 たな細胞死であるferroptosisが関与していると考えている。本研究では胎盤形成にferroptosisが与える影響を明らかにすることで、胎盤らせん動脈リモデリング不全を検証する新たな物モデルを構築していく。in vitro(ヒト細胞モデル)とin vivo(動物モ デル)を相補的に活用することで、ferroptosisと胎盤機能不全の分子機序解析から臨床動態 への検証を可能とする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
レチノイン酸で前処置した絨毛細胞はferroptosis抵抗性を獲得した。我々はこのメカニズムについて詳細な検討を行い、レチノイン酸がヘモキシゲナーゼ1を誘導していることを明らかにした。このことからferroptosisを誘導している一員を明らかにすることができ、妊娠高血圧腎症や胎盤形成不全に対して新たな知見を与えることができる。現在論文作成中であり、順調に経過している。
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Strategy for Future Research Activity |
論文作成に必要なデータを集める。具体的にはn数を3以上にするため実験を行う。実験内容は定量的PCRの実施、免疫染色、細胞死定量実験を含む。また論文作成後は可及的速やかに英文校正に提出し、論文投稿を行う。
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Causes of Carryover |
試薬の納品が遅れたため。次年度に物品費として使用する。
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