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2022 Fiscal Year Research-status Report

ヒト早発卵巣不全の発症に関わる減数分裂制御遺伝子の探索

Research Project

Project/Area Number 22K16881
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

小寺 千聡  熊本大学, 病院, 助教 (80879940)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords早発卵巣不全 / 原発性無月経 / 続発性無月経 / 減数分裂 / 不妊症
Outline of Annual Research Achievements

早発卵巣不全(POI)では、40歳未満で卵子が枯渇し内分泌学的な閉経の状態となり難治性不妊症を呈する。本研究は、卵子形成に関わる減数分裂の異常に着目し、われわれがマウスを用いた基礎研究で得た減数分裂制御遺伝子群と、POI患者の遺伝子解析データを統合することで、減数分裂異常関連POIの病態を明らかにすることを目的とするものである。研究計画:①POI患者のDNAデータベースの構築、② 減数分裂異常関連POI候補遺伝子の抽出、③遺伝子改変マウスの作成と表現型解析のうち、初年度は①②を目標とした。当施設または共同研究施設で加療中のPOI患者のうち、先に集積を開始していた原発性無月経症例に加え、原因が明らかではない続発性無月経を呈する症例の検体採取を開始し、これまでに計30例以上の検体を収集した。そのうち22例のDNA解析を施行し、得られた配列情報のうち解析対象をMEIOSIN制御下遺伝子群のヒトホモログに限定し、ヒトゲノム配列データベースと比較し、病的バリアントの可能性について検討中である。現在までに病的変異と想定される候補遺伝子は同定されていない。来年度は未解析検体のDNA解析を行い、②から③へと研究を進めていく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

新型コロナウイルス感染症の流行により、POI臨床検体の採取が予定より遅れたことで研究計画より遅れている。

Strategy for Future Research Activity

来年度は、主にこれまでに収集し得たPOI患者検体のDNA解析を行い、①POI患者のDNAデータベース構築、②減数分裂異常関連POI候補遺伝子の抽出、③遺伝子改変マウスの作成と表現型解析を進めていく。
なお、POI患者にMEIOSIN制御下遺伝子が同定されなかった場合は、MEIOSIN制御下遺伝子に限定せず、家系内発症例を含むPOI患者内に重複してみられる病的変異遺伝子からPOI候補遺伝子を抽出する。遺伝子改変マウスを作成しPOI患者との表現型を比較し、POIの原因遺伝子を同定することを目標とする。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染症の流行により、臨床検体の採取が遅れたため。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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