2023 Fiscal Year Research-status Report
Expanding the Indications for Xenotransplantation of Cultured Nasal Mucosa Epithelial Cells: Toward the Development of Application to Oral Mucosa Regeneration
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22K16906
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
森野 常太郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00796352)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 口腔粘膜再生 / 鼻腔粘膜上皮細胞 / 再生医療 / 細胞シート |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔粘膜の表在癌の治療における縫縮困難症例では生分解性材料による創部被覆法が用いられるが、切断面の瘢痕化に伴う組織拘縮により嚥下障害が生じる。縫合困難な創部被覆を要する口腔粘膜表在癌における理想的な治癒過程は切除断面がそのままの形で上皮化することである。我々は、露出した創部を瞬時に上皮化させ肉芽組織の形成を防止する自己由来鼻腔粘膜細胞シートの開発に成功している。本研究では、口腔領域へ培養鼻腔粘膜上皮細胞シートを被覆することによる創部の治療効果および移植細胞の挙動の解析、創傷治癒に関する有効性を検証する。 2023年度は、ラット口腔内障害モデルの作製を検討した。 本研究の成果は、口腔粘膜領域の創部に生じる癒着や拘縮を防止する粘膜上皮再生医療を開発するものであり、癌切除後のQOL向上を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
ラット口腔内障害モデル作製は、障害作製用薬剤、外科的障害、放射線による障害の検討を行っている。HE染色による障害の確認を行っているがまだ最良なモデルが得られてない。 同時に鼻粘膜由来上皮細胞シート移植用基材の選定も確認中である。
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Strategy for Future Research Activity |
培養鼻腔粘膜上皮細胞シートの口腔咽頭粘膜への異所移植を実施し、移植細胞の細胞動態を解析することで移植後の安全性を評価する。 口腔障害モデルに対して培養鼻腔粘膜上皮細胞シート移植し有効性を検討する。
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Causes of Carryover |
ラット口腔障害モデルの作製検討が遅れており細胞シート移植実験を行っていないため
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