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2023 Fiscal Year Research-status Report

難聴関連遺伝子変異の有病率および保因者頻度の疫学調査

Research Project

Project/Area Number 22K16908
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

後藤 真一  弘前大学, 医学研究科, 助教 (10833577)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords遺伝性難聴 / 疫学調査 / 若年発症型両側性感音難聴 / 岩木健康増進プロジェクト
Outline of Annual Research Achievements

一般に、加齢に伴う機能低下は、活性酸素種(ROS)および窒素種によって引き起こされるDNA 損傷の蓄積に起因する。酸化ストレスは、細胞内のROSの過剰な産生と抗酸化防御メカニズムの不均衡によって引き起こされる。 ROS はさまざまなantioxidant enzymatic scavengersによって解毒される。転写因子であるNF-E2関連因子2(NRF2)は、これらの解毒および抗酸化作用の主要な調節因子であり、酸化ストレスに対する防御メカニズムにおいて重要な役割を果たしている。動物実験では、酸化ストレスがミトコンドリア DNAなどの損傷を引き起こし、その結果生じるミトコンドリア機能の低下が、蝸牛細胞のアポトーシスに重要な役割を果たすとされている。これらの結果加齢性難聴が進行すると考えられる。NRF2遺伝子の一塩基多型 (SNP) は、これまでいくつかの疾患に関連することが報告されており、加齢性難聴もその一つである。動物モデルにおける加齢性難聴とNRF2の関連性もまた報告されているが、一般集団における加齢性難聴に対するNRF2のSNPの影響は報告されていない。今回我々は一般地域住民を対象とした大規模疫学調査においてNRF2のSNPと加齢性難聴との関連性について調査を行った。その結果、NRF2 SNP-617の遺伝子型はCCホモ接合体、CAヘテロ接合体、AAホモ接合体の3グループに分けられた。それぞれのグループと難聴の有無について比較したところ、AAホモ接合体グループが有意に難聴のリスク群であることが判明した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

NRF2遺伝子と加齢性難聴についての検討は終了した。現在英論文の作成途中である。

Strategy for Future Research Activity

引き続き毎年の健診に参加しデータの蓄積を行う。聴力へ影響を与える遺伝子についての網羅的な解析を行い、変異を有する被検者の割合及び聴力像の検討を行う。

Causes of Carryover

コロナ禍により特に海外学会への参加控えが生じ、旅費がかからないことが増えたため。
今後は解析機器の導入を検討しており使用額が増加すると予想される。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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