2023 Fiscal Year Research-status Report
脂肪幹細胞は加齢性嗅覚低下、認知症の進行を予防できるか?
Project/Area Number |
22K16937
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
石倉 友子 金沢医科大学, 医学部, 助教 (90769118)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 嗅覚障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでにメチマゾール投与嗅上皮傷害マウスへGFPマウス脂肪幹細胞の経鼻投与することによる嗅覚再生促進効果と成熟嗅細胞の増加、GFP発現細胞の速やかな減少を報告し、また嗅細胞の分化成熟に必要とされる神経成長因子について、経鼻投与早期のマウス嗅上皮での増加とGFPマウス脂肪幹細胞調製液上清での発現増加もELISAで報告してきた。加えて脂肪幹細胞の経鼻投与群では有意差をもって成熟嗅細胞の早期増加と球状基底細胞への早期分化が確認された。脳由来神経栄養因子など嗅覚再生促進に寄与する他の因子も検討しており、因子分泌増加を狙った細胞調製条件の影響を比較検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
妊娠出産など自身の諸事情による研究施行の遅れのため
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Strategy for Future Research Activity |
嗅上皮・嗅球の嗅覚再生における因子・組織学的所見に関しての追加実験を行う予定である。また、当初の計画書のとおり鼻腔に投与した脂肪幹細胞が、嗅神経の加齢による脱落を防止できるか、あるいは脱落した嗅神経の再生が起こるかを組織学的および行動学的に確認する。
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Causes of Carryover |
妊娠出産のため、その間は当研究費を使用していなかったため次年度使用額が生じた。動物実験を行うための動物・試薬購入資金や、研究補助員雇用資金として使用する予定である。
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