2023 Fiscal Year Research-status Report
光干渉断層血管造影を用いた虹彩新生血管の評価法開発と血管新生緑内障治療への応用
Project/Area Number |
22K16965
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
寺島 浩子 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (90721720)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 前眼部光干渉断層血管造影 / 血管新生緑内障 / 虹彩新生血管 / 増殖糖尿病網膜症 / 静脈閉塞症 / 抗VEGF治療 / 硝子体手術 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究テーマ「前眼部光干渉断層血管造影(OCTA)による虹彩新生血管(NVI)評価の臨床応用」に沿って以下の研究活動を行なった。研究内容を具体化するための関連分野の論文収集、実症例に対し検査のプロトコルの設定、被検者(患者)に前眼部OCTA撮影を行ない症例集積しSTEP1から2まで進行した。 [STEP 1]前眼部OCTAと前眼部蛍光眼底造影(FA)のNVI描出の比較 虚血性網膜疾患(増殖糖尿病網膜症など)を対象にして前眼部OCTAのNVIは、FAと同等に検出されることを確認した。 [STEP 2]実臨床における前眼部OCTAを用いたNVI検出と評価 虚血性網膜疾患症例に前眼部OCTA撮影を行ない、前眼部OCTA上で描出される虹彩新生血管の新しい定性分類を定義した。その上で,従来の検査方法による所見と,前眼部OCTAによる所見を比較しデータ解析し結果をまとめた。また抗VEGF薬投与前後でのNVI検出率の解析も行なった。研究結果を2023年国内(臨床眼科学会)および国際学会(2023 American Academy of Opthalmology, 2023 FLORETINA)において発表を行なった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
症例集積中ではあるが、国内および国際学会にデータ発表を行なっており、現在論文執筆段階に入っている。また下記のSTEP3の段階に今年度から進む予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究計画書に基づいた以下のSTEP3の段階に進み症例集積を行ないデータ解析予定である。またSTEP1~2に関する論文化を進める予定である。 [STEP 3]前眼部OCTAモニタリングに基づいた血管新生緑内障(NVG)術後管理の有用性を検証 OCTA-NVIを指標とした抗VEGF薬投与を行なったNVG術後成績と過去のNVG成績(術後IVA非投与症例:コントロール)と比較検証する。
|
Causes of Carryover |
コロナ禍で研究初年度に国際学会に参加できなかったため旅費等の支出が少なく次年度に繰り越された。次年度は研究成果を国際学会で発表を行なう予定であるため旅費や英文校正費用の使用計画である。
|