2023 Fiscal Year Research-status Report
自動根管形成・応力解析装置を用いた、NiTiファイルによる根管形成の規格化解析
Project/Area Number |
22K17051
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
牧 圭一郎 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 助教 (80868274)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ニッケルチタン製ロータリーファイル / 根管追従性 / トルク / 垂直荷重 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は以下の3つのプロジェクトで構成されており、それぞれの本年度の実績について概要を記載する。 1,各種NiTiファイルの機械的性質の解析:機械的性質の異なるNiTiファイル (Hyflex EDM, Hyflex CM, Vortex Blue, RE file CT, JIZAI, Mtwo)について、既報 (Fangli et.al.2019) に従い、回転疲労試験および曲げ試験を行い,各種NiTiファイルの機械的性質の解析を行った。本研究はBMC Oral Healthに掲載済みである。 2,NiTiファイルの機械的性質に応じた、適切な根尖方向荷重の三次元的解析:根管形成中の荷重を変えて、その違いが根管形成能、形成中に生じる応力との関係を報告した申請者らの過去の研究 (Maki et.al. 2019) を参考にし次なる研究では、NiTi合金への熱処理加工法が異なる3種のNiTiファイル(ProTaper NEXT、 ProTaper Go ld、ProTaper Universal) にて根管形成を行い、その根管追従性を評価し、併せて形成中に生じる垂直荷重、トルク、および形成時間を比較検討 する。本研究は2024年アメリカ歯内療法学会にてポスター発表を行い、現在Journal of Endodonticsへ投稿準備中である。 3,異なる回転様式が根管追従性および形成中の応力におよぼす影響の解析:ProTaper NEXTを用いて、連続回転及びOTR (Optimum Torque Reverse) モードで根管 形成を行う。根管形成は自作型自動根管形成応力解析装置を用い、3種類の一定荷重で根管形成を行い、根管追従性及び形成中に生じる応力の解析を行う。本研 究は現在人工根管でのプレ実験中であり、今後は抜去歯根管を用いて本実験を行なっていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験の進捗は順調であり、学会発表及び論文作成についても予定通り進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在進捗は順調であるため、このまま進めていく。 必要があれば新たな追加研究も検討している。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの蔓延により、予定していた実験、及び海外・国内学会参加に一部制限があったため。
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