2023 Fiscal Year Research-status Report
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22K17097
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
高松 弘貴 昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (10878200)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | DNAシークエンス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、重度の口腔乾燥症を発症しているシェーグレン症候群患者から末梢血中のCD4+ T細胞を単離し、単離したCD4+ T細胞に対しiPS細胞の誘導に 必須の因子であるOct3/4, Sox2, c-Myc, Klf4をエピソーマルベクターを用いて遺伝子導入してiPS細胞を樹立することである。そして、樹立したiPS細胞からオ ルガノイド技術を用いて唾液腺オルガノイドを分化誘導すること目指す。これまでシェーグレン症候群による唾液腺組織の損傷へ対しては薬剤の応用など、治療 法が限られてきた。しかし、本研究においてシェーグレン症候群由来のiPS細胞や唾液腺オルガノイドが誘導可能となれば創薬への応用の可能性に加え、傷害を 受けた腺組織の再生医療の開発へと繋がると考える。また、同時に疾患メカニズムの解明にも繋がると考えられる。 これまで末梢血を用いた実験の機会に乏しかったため、予備実験として口腔領域に症状を認めるGorlin症候群の患者から採取した末梢血を用いてPTCH1遺伝子のミスセンス変異について解析を行った。患者から採取した末梢血からRNAを抽出しcDNAを作成してDNAシークエンスを行うことでPTCH1遺伝子の発現解析を行った。結果としては目的遺伝子のDNA抽出工程に問題が考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
これまでヒト由来のサンプルを扱っての実験経験に乏しく、実験手技の習熟が必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
ヒト由来のサンプルでのプライマー設計や、RNA、DNAなどの実験手技の習熟を行う。
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Causes of Carryover |
本年度は血液サンプルでの予備実験であったため、今後は血液サンプルのDNAシークエンスの外注費用や細胞培養に関わる実験に使用する予定である。
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