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2023 Fiscal Year Research-status Report

Application of RARg antagonist to periodontal regeneration therapy.

Research Project

Project/Area Number 22K17099
Research InstitutionAichi Gakuin University

Principal Investigator

長尾 麻由  愛知学院大学, 歯学部, 助教 (00801101)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
KeywordsRAR / 骨再生 / 石灰化 / 歯周再生療法 / 骨芽細胞
Outline of Annual Research Achievements

核内受容体の1種であるRARγ(レチノイン酸受容体γ)は、骨格形成に重要な役割を果たしていることが報告されており、RARγ選択的アンタゴニストは骨再生における新しい治療薬として着目されている。本研究は、RARγアンタゴニストが歯周組織再生療法の歯槽骨再生に及ぼす効果を検討する事を目的としている。本年度は、RARγ選択的アンタゴニストであるMM11253が、マウス頭蓋冠由来株化骨芽細胞であるMC3T3-E1細胞の増殖能と石灰化能に及ぼす影響をin vitroにて検討した。
まず、RARγアンタゴニストが骨芽細胞の増殖に及ぼす影響を検討した。MC3T3-E1細胞を96wellプレートに1×10^4 cells/well播種し生着を確認した後、RARγアンタゴニストであるMM11253(0、0.5、1、5、10uM)をそれぞれ添加した。24時間培養後、BrdU assayにて骨芽細胞の増殖能を吸光度にて検討した。その結果、骨芽細胞の増殖能はMM11253の添加により有意に抑制された。
次に、RARγアンタゴニストが石灰化能に及ぼす影響を検討した。MC3T3-E1細胞を6wellプレートに3×10^5 cells/well播種し、RARγアンタゴニストであるMM11253(0、0.5、1、5、10uM)を添加した石灰化培養液にて培養後、アリザリンレッド染色を行い骨芽細胞の石灰化能を比較検討した。その結果、MM11253を添加して21日間培養すると、石灰化物の形成は5、10uMで低下した。これらの結果より、高濃度のMM11253は骨芽細胞の増殖能と石灰化能を抑制する可能性が示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度は、in vivoでのRARγアンタゴニストの骨再生効果を検討する準備として、マウス頭蓋冠骨欠損モデルを確立した。しかし、高濃度のRARγアンタゴニストが骨芽細胞の増殖や石灰化物の形成を抑制することが明らかとなったため、今後濃度の検討を行う必要があるが、概ね順調に進展していると考えられる。

Strategy for Future Research Activity

高濃度のRARγアンタゴニストが骨芽細胞の増殖を抑制したため、RARγアンタゴニストの濃度を低くして、骨芽細胞の細胞増殖能と石灰化能に及ぼす影響を再度検討する予定である。
さらに、マウスから採取した骨芽細胞を用いて、同様にALP活性や細胞増殖、石灰化能に及ぼす影響を検討する予定である。
また、RARγアンタゴニストの骨増生の効果を検討するため、in vivoでの検討を進めている。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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