2023 Fiscal Year Research-status Report
CAD/CAM技術とスプリント摩耗評価に基づく睡眠時ブラキシズム診断手法の確立
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22K17118
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
飯泉 亜依 昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (50909489)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | sleep bruxism |
Outline of Annual Research Achievements |
睡眠時ブラキシズム(Sleep Bruxism: SB)の正確な診断は臨床的に重要で,Audio/video睡眠ポリグラフ検査(PSG),咬筋EMGを付与した簡易睡眠検査装置(Portable PSG),シングルチャネルのEMGなどを用いて客観的な測定データをもとに診断が可能であるが,高いコストや技術的な煩雑さを有するため,未だに 問診や口腔内所見をもとにした診断が一般的で,診断の信頼性は高くはないのが現状である.ここで,SBの管理に標準的に用いられているオクルーザルスプリン トの咬合面に生じた摩耗を定量化し,SBレベルとの関連性を明らかにできれば,オクルーザルスプリントの形態変化を指標としてSB評価が可能である.本研究の目的は,オクルーザルスプリントの咬合面に生じた摩耗を歯科用ラボスキャナーでデジタルデータとして定量化し,簡便にSBの臨床診断を行えるシステムを構築することである. 本年度は,SBの臨床診断基準より,一次性SB患者と診断された被験者に対し,簡易睡眠検査装置にてSB確定診断を満たした計50名を目標に被験者を募ったが,現状は20名となった.また,データをもとにオクルーザルスプリントの形態変化を定量化すべく,プロトコールの構築を行なった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現段階での結果を踏まえ,さらなる被験者のリクルートが必要である.
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Strategy for Future Research Activity |
今後も被験者のリクルートを継続的に行い,データを集め,解析も並行して行なっていきたい.
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Causes of Carryover |
被験者のリクルートがやや計画より遅れており,スプリント製作に要する費用の余りが出たと考えられる.今後も被験者のリクルートを継続て行なっていく.次年度はスプリントの形態変化の定量化に必要な機材を含め,スプリント製作費等で150万程度の使用が見込まれる.
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