2022 Fiscal Year Research-status Report
口唇・顔面皮膚の運動解析による睡眠時ブラキシズム時の顎運動パターン評価への挑戦
Project/Area Number |
22K17126
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
前田 正名 北海道大学, 大学病院, 助教 (90852111)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 睡眠時ブラキシズム / モーションキャプチャシステム / 顎運動 / ウェアラブル筋電計 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、睡眠時ブラキシズム(SB)時の口唇や顔面皮膚の動きと顎の運動を3次元的に解析し、それらの関連性を明らかにすることで、口唇や顔面皮膚の動きからSB時の顎運動パターンを評価する方法を確立することである。 顎の動きや口唇、顔面皮膚の運動はモーションキャプチャシステムを用いて記録する。モーションキャプチャシステムは2台以上のカメラと反射マーカー(標点)を用いることで、標点部位の動きを3次元的に測定する。測定は、先端に標点マーカーが固定されたフレームを下顎の歯列に装着した状態で行い、フレーム先端の標点マーカーと頭部を基準点とした口唇や顔面皮膚部に直接貼付した標点マーカーの撮影により行う。SBの判定は、ウェアラブル筋電計を用いた咀嚼筋筋電図検査の同時測定により行う。撮影は日中覚醒時と睡眠時に行う。 現在までに、モーションキャプチャシステムによる撮影に必要なモーションキャプチャ用カメラや標点マーカー等の機材一式と咀嚼筋筋電図検査に必要なウェアラブル筋電計を揃え、睡眠時の測定のために必要なベッドや寝具の準備等、被験者のための宿泊環境の整備を行った。撮影時に歯列に装着する、先端に標点マーカーが固定されたフレームのモデルの製作も行った。研究を実施するための研究計画書を作成し、生命・医学系研究倫理審査委員会での承認を得た。 研究を実施する準備が整ったため、ボランティアの被験者を募集し測定を行うことでデータ収集を進めることができる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
モーションキャプチャシステムによる測定を行うための設備や機材の準備は整っている。当初の計画では、すでに被験者を用いた測定を行っている予定であったが、研究を実施するための研究計画書等の作成と生命・医学系研究倫理審査委員会からの承認を得るまでに時間がかかったため、測定を行うまでには至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の実施について、生命・医学系研究倫理審査委員会からの承認が得られたため、ボランティアの被験者を募集して測定を行い、データの収集を進める。測定データの解析では、顎運動と口唇、顔面皮膚の運動の多点標点の3次元的座標値を求めることでそれらの関連性について検討する。 研究成果発表と情報収集のための学会参加を行う。
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Causes of Carryover |
被験者を用いた測定が行えていないため、被験者に支払う謝金や消耗品による支出が発生しなかった。データ収集が行えず研究成果発表のための学会参加がなく、コロナ禍の影響により情報収集目的の学会参加も少なかったため旅費による支出が少なかった。 令和5年度は、測定を開始することによる消耗品や謝金、学会参加のための旅費として使用する。また、モーションキャプチャシステムの設備として、カメラの追加購入やデータ解析用のパソコンを購入するためにも使用する。
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