2022 Fiscal Year Research-status Report
メナキノン関連骨代謝分析を基軸としたインプラント治療の臨床栄養学的リスク制御戦略
Project/Area Number |
22K17143
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
岩本 大征 九州歯科大学, その他部局等, 特別研修員 (60911005)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | メナキノン / ビタミンK / インプラント / 顎骨 |
Outline of Annual Research Achievements |
超高齢社会をむかえた本邦では,インプラント治療を希望する患者における有病者率は増加傾向にある.中でも骨粗鬆症に罹患している患者では,骨量減少及び骨強度の低下が問題視されており,インプラント周囲骨の吸収が骨粗鬆症罹患患者で有意に増加すること,加えて骨粗鬆症宿主に骨造成を行っても新生骨の形成が低く,成熟骨が有意に少ないことが報告されている.一方,整形外科領域では栄養と骨折リスクとの関連が注目されており,中でも脂溶性ビタミンであるビタミンK2(メナキノン)が骨形成に大きく関与し,骨折リスクを軽減する可能性があることが報告されている.そこで本研究ではビタミンK2が顎骨骨質およびオッセオインテグレーションに対してどのような影響を及ぼすかを明らかにし,口腔インプラント治療への栄養学的アプローチの有効性を検討することを目的とした. まず本年度はインプラント術前患者の血中ucOC濃度を測定することによりビタミンKの充足度を明らかにし,さらに下顎第一大臼歯部のCT値とビタミンK充足度との関連を検討した.その結果,インプラント埋入予定患者の1/3以上において基準値より高い血中ucOC濃度を認め、ビタミンKが不足していた.また血中ucOC濃度と下顎第一大臼歯部のCT値には負の相関を認めた,ビタミンKの不足が顎骨骨代謝に負の影響を与えている可能性が示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウルス感染拡大の影響でやや予定より研究の進捗がおくれているものの,インプラント治療予定患者のucOCの充足度や顎骨の骨代謝との関連については順調に解析できた.
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Strategy for Future Research Activity |
栄養指導などによる介入の効果について、今後検討を行う予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの感染拡大などにより予定していた研究の一部を次年度に延期したため,次年度使用額が生じた.栄養指導の効果検討などに用いる予定である.
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