2023 Fiscal Year Research-status Report
免疫チェックポイント阻害薬の治療効果に影響を及ぼす口腔内常在細菌叢の解明
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22K17167
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
佐竹 杏奈 帝京大学, 医学部, 助教 (40791124)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 免役チェックポイント阻害薬 / 口腔内細菌叢 / 次世代シークエンス解析 / 口腔がん |
Outline of Annual Research Achievements |
再発・転移頭頸部がん患者を対象に口腔細菌の集まり(マイクロバイオーム)と免役チェックポイント阻害薬による治療効果の割合との相関関係の解明をすすめている。 免役チェックポイント阻害薬の効果は15~20%程度であり、なんらかの免役反応が治療効果の低下を招いているといることが推察される。マイクロバイオームは癌を含め様々な病気に関連するといわれており、腸内細菌の集まりが免疫チェックポイント阻害薬の治療効果に影響を及ぼしていると報告がある。 腸内細菌と同様に口腔内にも多数のマイクロバイオームが存在しているため、非侵襲的に舌苔中の細菌を網羅的に抽出し、免疫チェックポイント阻害薬に有効なマイクロバイオームや影響を及ぼしている集まりがないかを検討する。それによりマイクロバイオームをコントロールすることでより一層の免疫チェックポイント阻害薬による抗腫瘍効果が発現することを期待している。 現在、採取目標予定の20検体の採取が完了しDNAを抽出、遺伝子検査を行った。治療効果判定の治癒・軽快群と変化なし・悪化群に分け、マイクロバイオームの比較検討を行っている。まずは単変量解析で性別、年齢、喫煙・飲酒量、病期のステージ分類と治療効果群の統計解析を行い有意差の有無を検討する。さらに、がん細胞の表面に発現するたんぱく質であるPD-L1の量や歯周病の有無を交絡因子に挿入し多変量解析をすすめていく予定である。他にも主成分分析によるマイクロバイオームの集まりを見つけ出していく。 この研究で有効なデータが得られなかった場合はさらに検体数を増やして検討を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの流行により入院患者数の制限があったため、対象患者の試料採取の開始が遅れた。そのため目標採取検体数の達成に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
早急に解析をすすめ論文発表を行う予定である。
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Causes of Carryover |
検体採取に時間を要したため、当該年度に施行予定であった16s rRNA菌叢解析が行えず使用予定金額より大幅に少ない使用となった。
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