2023 Fiscal Year Research-status Report
口腔癌CAFsサブタイプの同定と腫瘍促進機構の解明
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22K17217
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
小山 侑 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (80875691)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | CAFs / RUNX3 / 炎症性サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
腫瘍促進能を有する癌関連線維芽細胞(Carcinoma associated fibroblasts; CAFs)を用いたマイクロアレイでRunt related transcription factor 3(RUNX3)に有意な発現上昇を認めた。癌部線維芽細胞においてRUNX3の発現がヒト検体でも発現上昇していることを免疫組織化学染色で評価し、さらにcDNA, タンパクレベルでも上昇していることを明らかにした。さらにRUNX3ノックアウトCAFsを腫瘍細胞とマウスに共移植したところ腫瘍の増大が抑制されたことからRUNX3に腫瘍促進能があることが示唆された。RUNX3抑制CAFsのマイクロアレイを施行したところ炎症性サイトカインの発現に差を認めたことから、RUNX3は炎症性サイトカインの発現調整を司っていることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ヒト口腔癌のCAFsaの樹立が困難であるため、マイクロアレイに至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
ヒト口腔がんのCAFs樹立を可能な限り早急に行う。また、既存のCAFsを用いた研究も同時並行で行いCAFsをregulationしている因子の探索を行う。
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Causes of Carryover |
口腔癌癌関連線維芽細胞の樹立に難渋しているためシークエンスを行うことが困難となっているため
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