2022 Fiscal Year Research-status Report
神経機能評価による三叉神経痛・三叉神経ニューロパチーの治療予測の確立
Project/Area Number |
22K17221
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
西須 大徳 愛知医科大学, 医学部, 助教 (70624625)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 神経障害性疼痛 / 三叉神経痛 / 三叉神経ニューロパチー / 電気生理検査 / 定量的感覚検査 / QST / 中枢感作 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では神経障害性疼痛に分類される、三叉神経痛・三叉神経ニューロパチーを対象とした患者の治療を評価するものである。その方法として、我々の施設で通常行っている質問票(痛みの強さ、不安、抑うつなど)に加え、神経機能を簡易的に行うためのPain Vision(二プロ株式会社)、神経の特異的機能をみる携帯型末梢神経検査装置 PNS-7000(日本光電),痛みの中枢感作をみる中枢感作診断装置(ティール工房 株式会社)による検査を実施して、統合的に評価をする。その結果を、治療効果の評価ならびに、予後予測につなげるものである。 その準備として、2022年度はこれらの機器準備と、preliminary dataの取得を行なった。具体的には、PNS-7000および中枢感作診断装置を購入し、その後その機器の動作確認等を行なった。機器の部品納入の問題で、納品が1月となり、また機器の不具合もあったことから動作確認ができたのは3月に入ってからであったため、患者さんでの評価は行えていない。さらに研究指導者のアドバイスのもと、一部プロトコルの変更をすることとなった。これは既存の装置を組み合わせた検査方法であるため、追加の大型機器購入はない。 今後は、機器の性能および追加検査を含め、本学倫理委員会に研究倫理申請を諮り、承認を得た上で研究を開始していく予定としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
各種機器の購入において、部品の不足による納入が遅れたこと、一部研究方法の変更を計画したことで本学倫理委員会資料の作成に時間を要していることがあげられる。
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Strategy for Future Research Activity |
機器は納入されたため、現在は倫理資料を作成中である。倫理審査承認を得たのち、対象となる患者さんに個別に承認を得て、順次研究を実施していく予定である。
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Causes of Carryover |
昨年度中に行う予定であった倫理審査および研究が実施できなかったため、その費用がかからず持ち越しとなった。また、学術大会等への参加に関して、コロナ禍の継続により、自粛またはリモート開催となり、想定よりも支出が抑えられたためである。 繰越費用に関しては、予定通り倫理審査費用等の必要経費に使用するとともに、今年度は現地開催の学術大会も多く開催されるため、本研究テーマの国内外の動向を把握する目的で参加する予定でいる。
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