2022 Fiscal Year Research-status Report
コラーゲン結合能を有するう蝕原性細菌の大規模分布調査および全身疾患との関連の検討
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22K17227
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
又吉 紗綾 大阪大学, 大学院歯学研究科, 特任助教(常勤) (70910214)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ミュータンスレンサ球菌 / 全身疾患 / 遺伝子解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、全国の国立大学歯学部の病院を受診した様々な年代の患者から口腔サンプルを採取し、全身疾患に関与すると言われているCBP 陽性ミュータンスレンサ菌の保有の有無を調査することによって、地域および年代別の CBP 陽性ミュータンスレンサ菌の分布の差異を検討することを目的としている。また、被験者の全身的既往についてアンケートを行い、各疾患における CBP 陽性ミュータンスレンサ菌の感染率について統計学的に分析することで、CBP 陽性菌の関与が疑われる全身疾患を新たに見い出す。さらに、得られたCBP陽性ミュータンスレンサ菌の遺伝子を用いてシークエンス解析を行うことによって、菌ごとの遺伝子配列の違いと全身疾患に対する病原性についても関連性を明らかにしていくことを見据えている。 現在、全国の国立大学歯学部の病院のうち10大学に参加を依頼しており、小児480名、成人960名の口腔サンプル採取を予定している。このうち研究を開始した大学は9施設であり、6施設においては小児および成人480名の口腔サンプル採取を終了している。採取した口腔サンプルからは、得られ次第速やかにミュータンスレンサ菌を分離しており、ゲノム DNA を抽出している。得られたゲノム DNA から PCR 法を用いて CBP をコードする遺伝子の検出を行い、CBP 陽性菌の保有者の特定を行っている。また、小児においては得られたゲノムDNAを用いてシークエンス解析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の流行に際し、各大学でのサンプル採取に想定以上の時間を必要としているため。
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Strategy for Future Research Activity |
各大学にてサンプル採取を進めていただくとともに、得られたサンプルから遺伝子解析を順次進めていくこととしている。また、並行して統計学的分析を行い、遺伝子の配列変化と CBP 陽性ミュータンスレンサ菌がおよぼす全身疾患に対する病原性との関連を検討したいと考えている。
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Causes of Carryover |
COVID-19の流行によりサンプル採取に遅延が生じたために、サンプル分析にも同等の遅延が生じたことから、次年度使用額が生じた。 本年度において残りのサンプル採取を終了させ、シークエンス解析を行うために必要な消耗品の購入を予定している。また、海外雑誌への論文投稿や国内および国際学会での発表を行うにあたり、外国語論文校閲の謝金および研究成果投稿料への使用を予定している。
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Research Products
(1 results)