2022 Fiscal Year Research-status Report
Verification of the effectiveness of outpatient and in-home rehabilitation after discharge from a rehabilitation ward based on health-related quality of life assessment
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22K17314
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
佐野 哲也 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 助教 (00436982)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 健康関連QOL / 外来リハビリテーション / 訪問リハビリテーション / 効用値尺度 / ADL / IADL / 医療・福祉 |
Outline of Annual Research Achievements |
はじめに,回復期リハビリテーション病棟での研究結果について各施設に報告し,本研究の意義について説明した.内容は,回復期リハビリテーション病棟入院時と退院時では大部分のQOL,日常生活活動,手段的日常生活活動項目が向上し,退院後3か月後では,日常生活活動と手段的日常生活活動は向上できていても,QOLは維持または低下してしまうことであった.今回は,退院後の生活に焦点を当て,外来または訪問リハビリテーションを受けた対象者のQOL,日常生活活動,手段的日常生活活動について3か月間の経過を追うことで,QOLを改善させる因子の検討を行うことを説明した. 次に,今年度の研究について,回復期リハビリテーション病棟退院後に外来または訪問リハビリテーションのデータを収集できる施設をピックアップし,研究方法について討論を実施した.研究会議の中で,外来または訪問に加えて通所リハビリテーションを利用される対象者が多いことがわかった.退院後の生活を検討するうえでは通所リハビリテーションの検討も必要と考え,対象に加えることとした. また,評価時期についても退院時や各種リハビリテーションサービス利用開始時に設定すると,評価期間のバラツキが生じるため,初期評価から再評価までの期間についても統一した. 以上のように,各施設での研究会議を重ね,多施設間で評価項目や時期の差異が生じないように,研究実施前の調整に時間を要した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
回復期リハビリテーション病棟に加えて,外来・訪問・通所リハビリテーションを併設している施設が少ない点,調査に協力できる人員が不足している施設が多い点から,その探索及び依頼に時間を要した.
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度後半から全施設でデータ収集予定であったが,2023年度前半からデータ収集を開始する.不足するデータ数については,1施設当たりのデータ収集数の増加と協力施設の追加を行っていく. 2023年度後半には,収集データのチェックを行い,データ収集法等についての討議を実施し,それを踏まえたうえで引き続きデータ収集を行う.また,途中経過報告のために学会発表を行う. 2024年度前半には,引き続きデータ収集を行い,後半からはデータ解析および学会発表,論文作成を行う.
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Causes of Carryover |
データ収集未実施のため,謝金の発生がなかったたため,次年度以降の謝金に使用する.
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