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2022 Fiscal Year Research-status Report

血中microRNAの推移に基づく乳癌免疫編集過程の評価と発癌リスクの解析

Research Project

Project/Area Number 22K17351
Research InstitutionOsaka Metropolitan University

Principal Investigator

田内 幸枝  大阪公立大学, 大学院医学研究科, 病院講師 (40823480)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords乳癌 / バイオバンク / microRNA
Outline of Annual Research Achievements

当施設では人間ドック受診者を対象としたバイオバンクを設置しており、受診者に同意を得た上で血清、血漿等の生体試料、遺伝子データ等と共に臨床データを蓄積している。人間ドック施設併設のバイオバンクの特徴として、有病者だけでなく健常者、未病者の試料・データを集積している。また当施設は繰り返し受診者が多数存在しているため、発症者の健常時、未病時から経過を追ってデータを比較する事が可能である。また、大学病院附属の施設であるため、手術標本やその他の生体試料を研究する事も可能である。
我々の施設の利点を生かして、血中に安定して存在するmicroRNAの推移を解析する事により、腫瘍細胞の発生から臨床的発癌までの経過を、周囲の免疫細胞との関わりを含めて客観的に評価し、発癌状態を正確に診断するだけでなく、臨床上発見が困難である前癌状態を臨床データとして把握できる事が本研究の目的である。
本研究では当施設のバイオバンクに登録・保存されている、乳癌の診断を受けた受診者及び健常受診者の血漿・血清を用いて、血中microRNAを解析する。繰り返し受診者における乳癌発症症例について現在症例集積中であり、健常時と考えられるタイミングから経年的に測定を行い、乳癌発症時との比較を行う予定である。
本研究により厳重なフォローアップが必要な集団を選ぶ事が可能となり、より効率的な癌診断につながる事が考えられる。さらには未病状態・前癌状態における臨床データを解析する事により正確な発癌予測が可能となり、将来的には予防薬を含めた予防医療への橋渡しになる可能性がある。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当施設における乳癌症例の集積はあるものの、今回の研究においては繰り返し受診者の乳癌発症者である必要がある。バイオバンクへの登録の有無、健常時にドック受診歴がある事や繰り返し受診の期間等の問題により症例数がまだ十分ではない。
現在は研究遂行のための予備実験を行っており、当施設人間ドックで乳癌症例を診断しつつ適格症例を多数集積している段階である。適格症例数が集まれば遅滞なく研究を進めていく予定である。

Strategy for Future Research Activity

繰り返し受診者における乳癌症例の集積を行い、適格症例に対し血中microRNAにつき網羅的な解析を行う。さらに候補となるmicroRNAについて個別に解析を進めていく予定である。

Causes of Carryover

適格症例を集積中であり、予定していた実験を今年度に行う事が出来なかったために未使用額が発生した。次年度に初年度に予定していた実験を併せて行うため、繰り越した経費も次年度に使用する予定である。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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