2023 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of the mechanisms from social determinants of health to cardiovascular events mediated through diabetes.
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22K17392
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
井上 浩輔 京都大学, 白眉センター, 特定准教授 (80903830)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 糖尿病 / 生活習慣病 / 社会決定要因 / 因果推論 / 機械学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題のテーマにおいて採択後の2022年度から以下6本の責任著者論文を中心に査読付き国際誌に研究成果を発表した。社会決定要因の同定という観点では全国土木のデータを用いて30-49歳の働く世代において、低収入と心血管イベントリスク上昇(糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満)の関連を示し、その収入による健康格差が過去4年間で拡大していることを明らかにした(Inoue K. Endocrine Practice 2022)。また米国の国民健康栄養調査データを用いて、教育歴が低いほど糖尿病による死亡リスク上昇の程度が大きいことを示した(Komura T. Mayo Clin Proc Innov Qual Outcomes 2023)。さらに同じデータに因果媒介分析を応用し、親の学歴が子供の肥満に与える影響のうち約20%が収入に寄与することを示した(Inoue K. Lancet Reg Health Am. 2023)。個人のばらつき評価という観点では、糖尿病患者に多く認められる冠動脈石灰化による心血管イベントリスクの上昇がどの程度異質性を有するかを「因果フォレスト」という機械学習モデルを用いて定量的に示し(Inoue K. Circulation. 2023)、治療効果の高い集団に焦点を当てたHigh-benefit approachという新しい治療戦略を世界に先駆けて提唱した(Inoue K. Int J Epidemiol 2023)。現在ACCORDという糖尿病患者を対象とした大規模ランダム化比較試験を用いて、厳格な血糖管理・血圧管理が有効である個人の特徴を明らかにした(国際誌でリバイズ対応中)
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Research Products
(8 results)