2023 Fiscal Year Research-status Report
肺炎疫学データが肺炎球菌ワクチン接種率と高齢者肺炎の予後に与える影響の調査
Project/Area Number |
22K17395
|
Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
濱口 愛 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (80781591)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
|
Keywords | 肺炎球菌 / ワクチン / 高齢者 / PPSV23 / PCV13 / 侵襲性肺炎球菌感染症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は当施設で今まで行ってきた肺炎の疫学調査のデータおよびアンケート調査に基づいた肺炎球菌ワクチン接種の普及活動を行った結果、肺炎球菌ワクチンの接種率が改善したか、更に肺炎球菌ワクチン接種が普及したことによって高齢者肺炎の疾病動態に変化が起きたかを調べることである。この目的を達成するため県内5施設の入院肺炎患者の2年分のデータを抽出しデータベース化し、過去に当施設で実施した調査と比較することを行うこととした。2024年4月10日の地点で5施設2000例程度の症例を集積することが出来、そのすべてのデータをデータベース化した。データクリーニングを行い、現在統計解析を統計解析企業へ依頼しているところである。 また過去に当施設で島根県内の医療施設に対して、肺炎球菌ワクチンのアンケート調査を2度行っており、肺炎球菌ワクチン接種の認知度向上がなされていることが明らかとなった。昨年度、肺炎疫学調査と併せて再度島根県内の医療機関に向けてアンケート調査を実施した。アンケートを3回実施できたことになり、その結果をまとめたものを2024年の内科学会で発表する予定である。コロナ禍で肺炎球菌ワクチンの啓もう活動が十分に行われていなかった可能性が結果から示唆され、その点を受けて啓もう活動方法についても検討中である。 更に保健所から情報提供を受け、島根県の侵襲性肺炎球菌感染症のデータを入手した。その結果と今回の研究におけるワクチン接種率との関連性を比較する検討を行っている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
統計解析を企業へ依頼しているが、数か月結果が戻ってこないため再度リマインドの連絡を行っているが、そのほかはおおむね順調に進展していると考えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
統計解析が完了したら、学会発表・論文化を進めていく予定である。 統計解析結果を確認して論文の投稿先を検討する。
|
Causes of Carryover |
統計解析が終了し次第、学会発表および論文投稿を予定しており、そのための使用を予定している。
|